
敵の防空網を破壊する中国の「対レーダー・自爆ドローン(無人機)」がトラックから発射される様子が公開された。28日(現地時間)、米Business Insiderなどの海外メディアは、中国人民解放軍が自爆型無人機「ASN-301」をトラックから発射する訓練の様子を公開したと報じた。
実際、26日に中国国営の中国中央テレビ(CCTV)に公開された映像では、トラックからまるでロケットのようにドローンが発射される様子が確認できる。特にトラックからドローンを複数機連続発射できることから、多連装ロケットシステム(MLRS)を連想させる。CCTVはこの映像を公開し、新人ドローン操縦士のための実弾射撃訓練だと報じた。

映像に登場するASN-301は、イランが誇るシャヘド・ドローンに似ているが、単なる自爆ドローンではない。空中を旋回しながら敵のレーダーから発せられる電子信号を探知し、自ら標的を見つけて破壊する。特にトラックからASN-301を発射できれば、随時場所を移動しながら敵の攻撃を回避できる点が大きな利点だ。
さらに、今回の実弾射撃訓練の主体が台湾海峡と東シナ海・太平洋を担当する中国人民解放軍東部戦区である点は意味深長である。台湾侵攻時にASN-301を先頭に立てて台湾の防空網を無力化できるという脅威を映像で見せつけている。

報道によると、ASN-301は1990年代にイスラエルのハーピー・自爆ドローンを逆設計して開発され、2017年に初めて一般公開された。最高速度は時速220km、航続距離は288kmで、遠隔または完全自律飛行が可能だ。特に最大25km離れた無線周波数を探索できるASN-301は、低コストで敵の防空網を制圧できる費用対効果の高い兵器として挙げられる。














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