
ロシアとウクライナが互いのインフラを標的にドローン攻撃を続け、民間人への被害が相次いでいる。
2日(現地時間)、ロシア通信社RIAノーボスチによると、ウクライナ軍によるドローン攻撃でロシア西部ベルゴロド州の3人が負傷した。
ヴャチェスラフ・グラトコフ州知事はSNSで「シェベキノ市の工場がFPVドローンの攻撃を受け、男性1人が負傷した」と述べ、「男性は自力で病院を訪れ、胸部に破片が刺さる重傷と診断された」と伝えた。
グライヴォロン地区でも男女2人が爆風でけがを負い、住宅の塀や建物の窓が破損した。ドローンは走行中の車両も狙ったとされる。ロシア当局は「ウクライナ軍が国境付近で連日のように攻撃を行っている」と主張している。
一方、CNNはロシア軍のドローン攻撃により、ウクライナ南西部オデーサ州で少なくとも2人が死亡し、3人が負傷したと報じた。ウクライナ国家非常事態庁によると、ロシア軍は未明に黒海沿岸のオデーサ地域の駐車場を攻撃し、続いてザポリージャ前線でもドローンとミサイルによる攻撃を行った。この攻撃で約6万人が停電の影響を受けたという。ザポリージャ州のイヴァン・フェドロフ知事は「2人が負傷し、多くの建物が瓦礫と化した」とTelegramに投稿した。
専門家らは、今回の攻撃が冬の寒波を前にロシアがウクライナのエネルギー関連施設を集中的に破壊する長期戦略の一環だと分析している。ウクライナの主要都市は中央電力網に依存しており、停電が発生すると上下水道や暖房など生活基盤が麻痺する。
ロシアは今年に入ってから、カメラ搭載型のドローンを数百機同時に投入して防空網をかく乱し、とりわけ防御の手薄な地域のガス・電力インフラを重点的に攻撃している。














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