トランプ大統領、選挙当日にマムダニ氏を痛烈批判…「マムダニに投票するユダヤ人は愚かだ」

米国で4日(現地時間)に実施された小規模地方選挙当日、ドナルド・トランプ米大統領がニューヨーク市長選の民主党候補ジョーラン・マムダニ氏に対する攻撃を強め、反マムダニ票集めを図った。トランプ大統領はマムダニ氏を強い言葉で非難し、物価高を抑えるためには共和党に投票すべきだと呼びかけた。
トランプ大統領はこの日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「反ユダヤ主義者であることが証明されたマムダニに投票するユダヤ人は愚かな人間だ」と投稿した。
インド系ムスリムの両親のもとに生まれたマムダニ氏は、ガザ紛争を「集団虐殺」と表現し、イスラエルに対して一貫して批判的な立場を示してきた。これに対し、現地メディアは「一部のユダヤ系有権者の間でマムダニ氏に対する反感が強まっている」と伝えている。
ニューヨークは米国内で最もユダヤ人が多く居住する都市だ。それにもかかわらず、各種世論調査ではマムダニ氏が首位候補として名前を挙げられており、トランプ大統領は以前から繰り返しマムダニ氏を名指しで批判してきた。
選挙前日の3日には「マムダニは共産主義者だ」と述べたうえで「もしマムダニが当選すれば、私が愛する最初の故郷・ニューヨーク市に連邦資金を支援する可能性は極めて低くなる」と発言した。トランプ大統領は、民主党予備選でマムダニ氏に敗れた後に無所属で出馬したアンドリュー・クオモ前ニューヨーク州知事を支持している。
さらにトランプ大統領は、マムダニ氏を批判する投稿から10分も経たないうちに「物価上昇に不満があるなら共和党に投票すべきだ」と呼びかけた。「ガソリン価格は1ガロン当たり2ドル(約306円)に近づき、エネルギーコストが急落している。エネルギー価格が下がれば、他のあらゆる価格も下がる。それが今、現実に起きている」と強調した。
今回の選挙は、トランプ政権発足からおよそ9カ月が経過した時点で行われる「中間評価」の性格を持つとされる。注目の選挙区は、バージニア州知事選、ニュージャージー州知事選、ニューヨーク市長選の3つだ。3つ全てが共和党が敗北した場合、トランプ政権の政策運営に対する野党側の牽制が本格化する契機となる可能性が指摘されている。















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