シリアのアフマド・フサイン・アッ=シャラア暫定大統領は、国際テロ組織「アルカイダ」の活動歴により国連制裁対象になっていたが、解除されてから2日後に米国のドナルド・トランプ大統領との会談のため、米国の首都ワシントンD.C.を訪れた。

8日、BBCなど主要海外のメディアは、アッ=シャラア大統領がワシントンD.C.に到着し、10日にホワイトハウスでトランプ大統領と首脳会談を行う予定だと報じた。シリア大統領のホワイトハウス訪問は1946年のシリア建国以来初めてだ。首脳会談では、シリアに残る過激派組織「イスラム国(IS)」の処理問題が主要議題として扱われる見込みである。
アッ=シャラア大統領は昨年の12月、バッシャール・アル=アサド独裁政権を打倒し、暫定政府を樹立した。過去にテロ組織で活動した経歴でも知られている。彼は国際テロ組織「アルカイダ」のイラク支部で活動し、2011年にシリア内戦が勃発すると、アルカイダの関連組織「ヌスラ戦線」を設立した。ヌスラ戦線はシリアにおけるアルカイダの公式支部として活動したが、2016年にアルカイダと決別した。
その後、彼はシリア北部の4つの反政府組織を統合し、反体制派連合軍「ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)」を結成し、2024年末にはシリアを53年間統治してきたアサド政権を排除するのに主導的な役割を果たした。アッ=シャラア大統領が就任した後は、過去の暴力的なイメージから脱却するため、国内外で穏健な政策を掲げた。韓国とは4月に正式に国交を樹立した。

5月、アッ=シャラア大統領はサウジアラビアを訪問中のトランプ大統領と初めて面会した。その際、トランプ大統領はアッ=シャラア大統領を「若くて魅力的なタフガイ(tough guy)」と称し、シリアに対する制裁解除を約束した。その後、米国はシリアに対する制裁を解除した。6日には国連安全保障理事会が、彼に対する渡航禁止、資産凍結、武器禁輸措置などの制裁を解除し、翌日には米国も彼をテロリスト制裁リストから除外した。
アッ=シャラア大統領は米国に到着した後、SNSに米中央軍司令官のブラッド・クーパー氏らと共にバスケットボールをする映像を投稿し、「一生懸命働き、もっと一生懸命遊ぼう」と述べた。
これに先立ち、トランプ大統領のシリア特使であるトム・バラック駐トルコ大使は、アッ=シャラア大統領の訪米計画を明らかにし、シリアが今回の訪問を通じて米国主導のIS撃退のための国際連合軍に参加することを望んでいると述べた。アッ=シャラア大統領がワシントンD.C.に向かう中、シリア内務省はISの拠点を攻撃し、71人を逮捕し、爆発物と武器を押収したと発表した。















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