北朝鮮の金正恩国務委員長が核兵器を放棄するよう説得する方法が米国には事実上ないと、トランプ政権1期目に国務長官を務めて朝米交渉を担当したマイク・ポンペオ氏が指摘した。

17日(現地時間)、ポンペオ前長官は法務法人・大陸亜州主催の懇談会で「金委員長が核兵器を放棄するよう説得するための人参がない」とし、「使える鞭の数は非常に少なく、ほとんどはすでに使われた」と述べた。続けてポンペオ前長官は北朝鮮・平壌で金委員長と直接会って交渉した経験について「我々が交渉する本当の相手は、中国の習近平国家主席だ」とし、「最終的にこれは北朝鮮ではなく中国と解決しなければならない問題だ」と総括した。金委員長が核兵器問題を単独で決定する自由がなく、習主席に深く依存しているためだ。
金委員長についてポンペオ前長官は「彼は邪悪だ。彼は朝鮮半島全体が自分のものだと信じている」とし、「金委員長は朝鮮半島を占領しようとしており、中国もその結果を望んでいる」と主張した。彼は米国のドナルド・トランプ大統領が韓国の原子力推進潜水艦建造を「承認」したことを肯定的に評価した。ポンペオ前長官は「金委員長は核能力を持っている。だから我々はそれに対抗するために韓国の人々が十分な防御力を持つようにしなければならない」と強調した。
2018年3月、ポンペオ前長官はトランプ政権1期目時代に中央情報局(CIA)長官として平壌を訪問した。その後トランプ大統領は同年6月に金委員長とシンガポールで首脳会談を行い、この時金委員長は米朝間の直接通信をはじめ、米韓軍事訓練の中止、対北制裁の解除などを要求した。
















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