
米連邦捜査局(FBI)が、軍人たちが米トランプ政権の不当な命令を拒否すべきだという映像メッセージを発表した民主党の政治家たちに対して調査を開始した。Newsisの報道によると、米国のドナルド・トランプ大統領はその行為を反逆行為と定義した後、米国防部に続きFBIも野党議員たちに対して動き出したという。
25日(現地時間)、エリッサ・スロットキン上院議員(民主党・ミシガン州)は、ソーシャル・メディアの「X(旧Twitter)」に「昨晩、FBIの対テロ部門がトランプ大統領の気に入らない映像への対応として私に対する調査を開始したようだ」と投稿した。スロットキン議員は、トランプ大統領がFBIに調査を指示し、政敵弾圧のために政府を武器化していると批判した。
AP通信によると、映像に出演していた民主党の下院議員4人もこの日、共同声明を通じて「前日、FBIが対面調査を要求し、下院と上院の警備室に接触してきた」と明らかにした。ジェイソン・クロウ下院議員(コロラド州)、マギー・グッドランダー下院議員(ニューハンプシャー州)、クリス・デルージオ下院議員(ペンシルベニア州)、クリシー・フーラハン下院議員(同)は「トランプ大統領はFBIを議員たちを脅迫し、いじめる手段として利用している」と主張した。
これに先立ち、米国防部もこの件に関連してマーク・ケリー上院議員(民主党・アリゾナ州)に対する調査を開始したと発表した。予備役海軍大佐であるケリー議員は、映像に出演した6人の議員の中で唯一軍法が適用される可能性があるため、国防部が別途調査を行ったのだ。勤務期間が20年以上の軍人たちは退役後も引き続き軍務の特典を受け、規定上再召集が可能であるため、軍法の適用が理論上可能だという。
民主党の議員6人は最近、映像メッセージを通じて、軍人と情報要員たちがトランプ政権の不当な命令を拒否すべきだと主張した。トランプ政権は麻薬戦争を理由に南米一帯の疑わしい船舶を何度も攻撃したが、明確な根拠は示されておらず論争を呼んでいる。
トランプ大統領は激怒し、20日のソーシャル・メディアに「ただでは済まない。反逆者たちの反逆行為」とし「死刑に値する」と投稿した。翌日のラジオ・インタビューでも「昔なら死刑にされていた」とし、国防部が捜査に着手する予定だと明かした。
その後、実際に国防部はもちろん、FBIまでもが現役議員たちに対して調査を開始した。AP通信は、伝統的に党派的対立を避けてきたFBIと国防部が異例の措置を取ったとし、不法な命令を拒否するという彼らのメッセージは当然従うべき義務だと指摘した。















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