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米国、麻薬船2次攻撃で“戦争犯罪”疑惑浮上!ヘグセス長官の“全員殺害指示”報道で党内亀裂

荒巻俊 アクセス  

 引用:Newsis
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米軍によるベネズエラの麻薬運搬船への空爆を巡り「2次攻撃」に関する論争が広がっている。ピート・ヘグセス国防長官が1次攻撃後に生き残った乗組員の殺害を直接指示したとする報道が出たことで、ヘグセス長官に対し戦争犯罪の疑いまで浮上した。ホワイトハウスは、ヘグセス長官の直接指示ではなく現場指揮官による判断だったと否定しているが、米議会では共和党議員からも真相解明を求める声が上がり、ドナルド・トランプ米大統領の党内支配力にも亀裂が生じつつある。

海外メディアによると、問題の作戦は9月2日に発生したという。米海軍は当時、麻薬運搬の疑いがあるベネズエラ船舶を撃沈した。これについて、ワシントン・ポスト(WP)は先月28日、ヘグセス長官が「全員を殺害せよ」と指示し、船の残骸にしがみついていた生存者2人を追加攻撃で排除したと報じた。

これに対し、キャロライン・レビット大統領報道官は1日の定例会見で「トランプ大統領とヘグセス長官は『麻薬テロリスト』に指定された組織に対し、戦時法に基づき致命的打撃を与えるよう指示した」と説明した。そのうえで、当時の攻撃は「ヘグセス長官がフランク・ブラッドリー海軍大将に物理的攻撃の権限を付与した結果だった」と述べた。また「ブラッドリー提督は付与された権限と法の範囲内で船舶の破壊および米国への脅威除去の任務を遂行した」とし、総合的には、ヘグセス長官は船の排除を命じただけで、直接的な2次攻撃はブラッドリー提督が指示したとの見方を示した。先月30日にはトランプ大統領もフロリダ州からワシントンDCへ移動中の大統領専用機内で「生存者殺害を指示していないというのがヘグセス長官の説明であり、私は彼を100%信頼している」と語っていた。

国際人道法では、武力紛争下であっても負傷者の保護が義務づけられている。もしヘグセス長官が直接殺害命令を下していた場合、同法に違反する可能性があり、米政治専門誌ポリティコは「戦争犯罪に該当する恐れがある」と指摘している。

米議会では真相解明を求める動きが強まっている。上院軍事委員会のロジャー・ウィッカー委員長(共和党、ミシシッピ州)と民主党筆頭理事ジャック・リード議員(ロードアイランド州)は、感謝祭の休暇中に「国防総省に対し回答を要求した。事実関係を明らかにするため厳格な監視を行う」と声明を発表した。下院軍事委員会のマイク・ロジャーズ委員長(共和党、アラバマ州)と民主党筆頭理事アダム・スミス議員(ワシントン州)も「当該作戦の完全な説明を求め、超党派で対応している」と述べた。

トランプ政権発足後、共和党はトランプ大統領の政策に一枚岩で臨んできたが、最近の地方選での敗北や「エプスタイン・ファイル」公開問題などを受け、党内に反発の動きが目立ち始めている。論争が拡大する中、トランプ大統領は同日、安全保障チームを緊急招集したという。

荒巻俊
aramakis@kangnamtimesjp.com

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