
中国軍内の反腐敗運動の中、今年初めて行われた上将(大将)昇進式に軍高位職の多くが姿を見せなかったと伝えられた。香港メディア「星島日報」は中国中央テレビ(CCTV)の映像を引用し、22日(現地時間)に行われた楊志斌・東部戦区司令員と韓勝延・中部戦区司令員の昇進式に空軍司令官の常丁求・上将らが出席しなかったと24日に報じた。中国軍の上将昇進式は2023年に4回、2024年に3回行われたが、今年はこれが初めてだった。
星島日報はCCTVの映像を根拠に、今回昇進した上将2名を除けば、式に出席した上将は中央軍事委員会副主席の張又侠、張升民、劉振立・連合参謀部参謀長、董軍・国防部長など4名にとどまったと伝えた。昨年末の上将昇進式には約20名の上将が出席したことに比較すると、16名は式に出席できない状況だったとし、これにより中国軍高位職における反腐敗運動の程度を測れると評価した。また、総兵力200万人の中国軍には本来40名ほどの上将がいるはずだが、現在は6名にすぎないとし、異常な状況だと指摘した。今回不参加の上将のうち、何衛東・中央軍事委員会副主席らの多くはすでに失脚が公表されている。
しかし、10月の中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)に出席していた人物の中には、常丁求・司令官をはじめ、陳輝・陸軍政治委員、郭普校・空軍政治委員、王強・前中部戦区司令官、楊学軍・軍事科学院院長、凌煥新・軍事科学院政治委員らが今回の式に姿を見せなかった。昨年末の上将昇進式に出席していた肖天亮・国防大学校長も不在だった。
他の香港メディア「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」は、空軍高位職の不参加に注目し、常丁求氏の場合、2021年当時54歳で空軍司令官に昇進するなど、数年間同階級で最年少で昇進してきた軍部内の「新星」だったと説明した。中国当局は常丁求氏に関して公式発表を出していないが、中国「百度」では先週から常丁求氏に関する人物検索ができなくなっている。陳輝氏は昨年末に上将に昇進したが、1年で失脚した可能性が取り沙汰されている。













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