ロシアは追跡中止を要求、米露の緊張が高まる可能性

ロシアが管轄権を主張するベネズエラ関連のタンカーについて、米国が拿捕を視野に入れた対応を検討しているとみられ、米露間の緊張が高まる可能性が指摘されている。
6日(現地時間)、CNNによると、米当局が2週間以上にわたり追跡している問題のタンカーは当初「ベラ1号」と呼ばれており、違法な石油輸送に関与したとして2024年に米国の制裁対象となった「シャドー・フリート」の一隻だという。
イランを出港し、石油積載のためベネズエラへ向かっていたベラ1は先月21日、カリブ海で米沿岸警備隊の取り締まりに応じず、大西洋方面へ逃走した。その後、最近になって北大西洋から英国近海へ向かう動きが確認されたとされる。
追跡過程で乗組員は船体にロシア国旗を描き、ロシアの保護下にあると主張した。その後、船名を「マリネラ」に変更しロシアの船舶登録簿に登録されたという。
ロシア側は米国に対して追跡の中止を求める外交文書を提出しており、これにより当該タンカーの拿捕をめぐる法的手続きが一段と複雑化する可能性も取り沙汰されている。
これに先立ちCBSは、米国が当該船舶の押収を検討していると報じた。米国は他の制裁対象タンカーについても拿捕作戦の準備を進めていると伝えられている。
ドナルド・トランプ米大統領は先月、ベネズエラ産原油を輸送しようとする制裁対象タンカーに対し、海上での「全面封鎖」を宣言した。その後、米軍はカラカスでニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領を拘束しており、マルコ・ルビオ米国務長官は封鎖措置を暫定政権への圧力手段として継続する方針を示している。
ベラ1号をめぐる動きについては、英国サフォーク州のミルデンホール空軍基地を発進した米軍のP-8哨戒機が同船を監視した後に拿捕計画が取り沙汰されるようになったとされる。あわせて米軍は、ベラ1号への対応を念頭に置いたものとみられる大規模な兵力再配置を英国内の空軍基地で進めているとの情報もある。直近48時間で少なくともC-17輸送機12機が到着したほか、オスプレイやAC-130などの特殊作戦用航空機の活動も確認されているという。
専門家の間では、北大西洋での船舶拿捕には特殊作戦部隊や海上対応チームの投入が必要になるとみられており、悪天候に加えロシアが所有権を主張している点が作戦の難度をさらに高める要因になるとの指摘が出ている。
















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