ロドリゲス副大統領が統治権を代行、実兄の国会議長の前で宣誓
マドゥロ大統領を依然「大統領」と呼称

ニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領の不在が続く中、デルシ・ロドリゲス副大統領が暫定大統領に就任した。就任式直後には大統領府周辺で大きな音が響き、一時緊張が走ったという。
報道を総合すると、ロドリゲス暫定大統領は5日(現地時間)、首都カラカスの国会議事堂に出席し、実兄で国会議長のホルヘ・ロドリゲス議長の前で就任宣誓を行った。この場には、マドゥロ政権の最側近で強硬派とされるディオスダド・カベジョ内相、ウラジミル・パドリノ・ロペス国防相も同席した。
ロドリゲス暫定大統領は、祖国に対する違法な軍事侵略によって国民が被った苦痛に胸を痛めているとして、深い悲しみを抱えながらこの場に立っていると述べた。さらに、麻薬テロ共謀などの罪で米ニューヨークの法廷に立たされているマドゥロ氏を「大統領」と呼び、米国に拘束されているマドゥロ大統領とファーストレディのシリア・フロレスの「拉致」に深い苦痛を覚えるとも語った。そのうえで、国民の精神的安定、経済・社会の安定を確保すると誓った。
ベネズエラの最高裁判所は3日、マドゥロ大統領の不在を受け、ロドリゲス副大統領が大統領代行を務めるよう命じたという。今回、国会議長の主宰で就任宣誓まで実施されたことで、司法と立法が暫定体制の発足を急いだ形となった。暫定政権の正統性を強調し、政局の沈静化を図る狙いがあるとみられる。
政府はこれに先立ち、政府軍と民兵の総動員、石油産業の軍事化、国境地帯の兵力増強などを柱とする非常措置を官報に掲載した。米国の武力攻撃を支持・扇動、または支援する人物に対し、捜索・拘束を進める方針も盛り込まれたという。
一方で、ロドリゲス暫定大統領が政権運営で成果を上げられるかについては懐疑的な見方も出ている。英シンクタンクのチャタムハウスで中南米を担当するクリストファー・サバティーニ上級研究員は、英紙の週末版に対し、ロドリゲス暫定大統領は米国に屈しない姿勢を示しつつ、同時に米国が求める方向にも一定程度応じるという極めて微妙な均衡を保たなければならないと指摘した。その上で、権力基盤は不安定で、トランプ大統領に指名されただけだとも述べたという。
また、ロドリゲス暫定大統領の就任宣誓から数時間後、原因不明の大きな音が響いた。現地メディアによると、警察が治安部隊のドローンを誤認し、発砲した可能性があると伝えられている。
















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