
米国政府の高官らが、粗暴な言動と攻撃的な外交姿勢を繰り返す中国の「戦狼外交官」を真似しているかのようだ。ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を物理的な力で追放したドナルド・トランプ政権が、ソーシャルメディア(SNS)を通じて露骨で直接的な発言を乱発している。
その代表的な例が、ホワイトハウスが今月3日にInstagram公式アカウントに投稿した内容だ。米国政府が「確固たる決意(Operation・Absolute・Resolve)」と名付けたマドゥロ大統領逮捕作戦の成功直後、トランプ大統領が毅然とした表情で階段を上る姿を捉えた白黒写真に、「FAFO」の文字が大きく記されている。
FAFOは「Fuck・Around・and・Find・Out」の頭文字を取った略語だ。日本語に訳すと「ふざけると痛い目に遭う」という意味になる。軽率な行動や無謀な選択が最終的に深刻な結果を招く、という警告の意味を含んでいる。「FAFO」はもともとトランプ氏が大統領に就任する前から使用されてきた表現だ。
「ロイター通信」は、以前は金融市場でトランプ流の政策決定がもたらす変動性と不確実性を指す隠語として使われていたと伝えている。俗語を含み、主にオンラインで使われるミーム(インターネットの流行コンテンツ)だが、トランプ政権の人々はこれを頻繁に使用してきた。
主要国の首脳や政府は、対外政策に関して全世界の人々がリアルタイムで見るSNSメッセージを投稿する際、できる限り洗練された婉曲な表現を使用する、いわゆる「外交的レトリック(修辞)」を用いるのが基本的な慣例とされている。しかし、トランプ政権はこれを全く気にしていない様子だ。
罵倒語や俗語が混じったメッセージを投稿して作戦成功に対する自信を誇示し、今後さらに強力に米国の軍事力を展開することを宣言したという見方が出ている。今後米国が「相手が線を越えた」と判断した場合、即座かつ圧倒的な対応に出るという「力の外交」の基調が「FAFO」という4文字に込められているというわけだ。
米国の保守系ケーブルニュースチャンネル「FOXニュース」の司会者出身であるピート・ヘグセス国防長官は、昨年9月30日にバージニア州クワンティコ海兵隊基地で開かれた軍の将官・提督800余名が集結した全軍指揮官会議での演説で、「もし我々の敵が愚かにも我々に挑戦するなら、戦争省の強力さや正確さ、猛烈さに踏みつぶされるだろう」と述べ、「言い換えれば、我々の敵にFAFOを見せつけてやる」と威嚇した。
同じ場でトランプ米大統領は、行政命令で国防省を「戦争省」と呼び変えることにしたと述べ、「今後数年間、軍を現在よりもさらに強く、さらに荒々しく、さらに速く、さらに恐ろしく、さらに強力にする」と強調し、「世界で最も致命的で支配的な軍隊として米国を守り抜かなければならない」と強調した。
トランプ2期政権初期の「皇太子」と呼ばれ、政府効率化局(DODG)の長を務めたテスラのイーロン・マスクCEOも「X」に「FAFO」と書いて投稿したことがある。トランプ大統領の目の上のたんこぶだったジェームズ・コミー前連邦捜査局(FBI)長官が起訴された時だ。

米国務省は同日、「X」アカウントに赤字で「Don’t・Play・Games・with・President・Trump(トランプ大統領と遊ぶな)」という文章を投稿したが、これも同じ文脈だ。トランプ大統領がジョン・ラトクリフ中央情報局(CIA)長官やヘグセス長官と共にマドゥロ大統領生捕り作戦を見守っている写真の下部に記載された文句だ。国務省は、これと共に「トランプ大統領は行動派(a・Man・of・Action)だ。知らなかったなら、これから知ることになるだろう」という脅しも加えた。
このような米軍の攻勢的役割を強調するトランプ大統領の強硬路線は、すぐにマドゥロ大統領を逮捕するための軍事作戦として現実化した。米軍特殊部隊デルタフォースは3日未明、ベネズエラに対する電撃的な奇襲攻撃を通じて、安全家屋にいたマドゥロ大統領夫妻を生捕りし、ニューヨークに圧送した。
















コメント0