
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が、思わぬ形で「ファッションアイコン」として注目を集めている。米特殊部隊に拘束された際に着用していたナイキのスポーツウェアが、ネット上で爆発的な人気を呼んでいるためだ。拘束作戦では民間人や軍関係者を含む少なくとも40人が死亡したとされるが、SNSでは皮肉にも服装ばかりが話題化する状況になっている。
英紙「ミラー」は6日(現地時間)、マドゥロ大統領が「ファッションアイコン」のように扱われていると報じた。報道によると、米特殊部隊「デルタフォース」は3日未明、ベネズエラの自宅でマドゥロ大統領を拘束し、米国へ移送した。直後に公開された写真には、米海軍の強襲揚陸艦イオー・ジマ(USS Iwo Jima)で、目隠しと耳栓を付けたままナイキの「テックフリース」のトラックスーツを着用するマドゥロ大統領の姿が写っていた。
作戦に伴う犠牲が伝えられる一方、オンラインでは服装への関心が先行した。ドナルド・トランプ大統領が自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に写真を投稿してから数時間で、マドゥロ大統領が着用していたとされるトラックスーツが完売したという。
価格は上衣が140ドル(約2万2,000円)、下衣が120ドル(約1万8,800円)とされ、スポーツ選手やラッパーにも人気の定番商品だと伝えられた。SNSではこの着こなしが「マドゥロ・フィット」と呼ばれるようになった。衣類が本人の私物だったのか、米側が用意したものなのかは明らかになっていないが、マドゥロ大統領は一気にネット上の話題の人物になった。
X(旧ツイッター)には、ナイキのスローガン「Just Do It」とともにトラックスーツ姿のマドゥロ大統領を合成した画像が投稿され、拡散した。ある投稿では「サッカー観戦に行くような格好だ」と揶揄する声が上がった。別の投稿では、「既読スルー」に絡め、「この格好なら、既読スルーされた女性が40人はいるだろう」と皮肉るコメントも見られた。
報道では、マドゥロ大統領は移送後、ニューヨークで黒い服に靴下とスリッパ姿が目撃されたほか、その後はオレンジ色の収容服姿でも確認されたという。
さらに5日(現地時間)、マドゥロ被告は妻のシリア・フローレス被告とともに法廷に出廷した。裁判所では、いわゆる「麻薬テロ」関連の共謀やコカイン輸入の共謀などが読み上げられ、加えて機関銃や破壊装置の所持・共謀など、複数の罪状が含まれているとされた。
裁判官から権利の説明を受け、回答を求められたマドゥロ被告はスペイン語で「私は無罪だ。私はベネズエラの大統領だ」と述べたという。続けて「私は品位ある人間で、今も自国の大統領だ」と主張したとも伝えられた。フローレス被告も、身元確認を求められると「私はベネズエラの大統領夫人だ」と述べ、罪状については無罪を主張したという。
















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