トランプ大統領以上にデンマークを痛烈批判 ヴァンス副大統領がグリーンランド巡り圧力強める
デンマークはこれまでグリーンランドの安全保障のために何をしてきたのか
年明け以降、ドナルド・トランプ米大統領がデンマーク自治領グリーンランドの確保に力を注ぐ中、政権ナンバー2のJ・D・ヴァンス副大統領も前面に出てデンマークへの批判を強めている。トランプ大統領が就任後に一度もグリーンランドを訪れていないのに対し、ヴァンス副大統領は2025年3月、妻のウシャ・ヴァンス夫人とともに同地を訪問した。
「BBC」によると、ヴァンス副大統領は7日、米「FOXニュース」のインタビューに応じ、北米や欧州を狙い得るロシア・中国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)への備えにおいて、グリーンランドが持つ地政学的な重要性を強調した。そのうえで「デンマークなど欧州はグリーンランドを適切に管理すべきだったが、十分にできてこなかった」と非難した。

西側の戦略的要衝であるグリーンランドを、デンマークなど欧州諸国だけに委ねることはできず、米国が直接守る必要があるという主張だ。
ヴァンス副大統領はまた、デンマーク政府がグリーンランドの安全保障に必要な投資をしてこなかったとして、繰り返し責任を問うた。「デンマークは、グリーンランドが世界の安全保障とミサイル防衛の前進拠点として機能するような政策を進めてきたのか」と問いかけ、「答えは明らかにノーだ」と結論づけた。
ヴァンス副大統領は第2次トランプ政権の発足後、2025年3月に米国の高官として初めてグリーンランドを訪れた際、住民に「自決権」があることを強調したとされる。さらに、1721年から島を支配してきたデンマークとの関係を断つよう求めたという。当時、デンマーク政府に対して「グリーンランドの住民に良いことをしてこなかった」と批判したとも伝えられ、デンマークとグリーンランドの間にくさびを打ち込む狙いがあったとの見方も出ている。
グリーンランドは長くデンマークの植民地だったが、現在は自治政府が住民生活に関わる行政の大半を担い、外交・国防分野に限ってデンマーク政府に依存する体制を取っている。グリーンランドの居住者は先住民やデンマーク系住民などを含め約5万7,000人にとどまる。
米国はグリーンランドに、ピトゥフィク宇宙軍基地をすでに置いている。米デンマーク間の協定により、米軍は必要に応じてグリーンランドへ任意の規模で部隊を派遣できる権限を持つとされる。それでもトランプ大統領は現状に満足せず、島全体の統制権を米国が握るべきだという立場を崩していない。
















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