
イランのアッバース・アラーグチー外相は12日、米国との核協議再開の可能性に言及した。国内で大規模な反政府デモが続き、治安部隊による武力弾圧で多数の死傷者が出る中、ドナルド・トランプ米大統領が軍事介入の可能性に言及するなど、国際世論の圧力は強まっている。こうした状況を踏まえ、イラン指導部がイスラム神政体制の維持を図るため、「核協議」を交渉材料として米国に歩み寄る姿勢を示したとの見方が浮上している。
アラーグチー外相は同日、アラブ圏の衛星テレビ局「アルジャジーラ」のインタビューに応じ、米国から脅威や命令を受けない限り、イランは米国と核協議を行う用意があると述べた。その上で、「米国が公正で正当な協議を行う準備ができているとは考えていない」との認識を示しつつも、「米国側が準備できれば、この問題を真剣に検討する」と強調した。
アラーグチー外相は、イランがトランプ大統領の中東特使であるスティーブ・ウィトコフ氏と、反政府デモの前後を通じてやり取りを続けてきたと明らかにした。その上で、ウィトコフ特使との直接会談の可能性については、「現在検討中のアイデアがいくつかある」と述べた。また、「米国といくつかの案を協議しており、現在精査している」とした上で、「米国が提案した構想と、我が国に対する脅威は両立し得ない」とも言及した。
こうした発言は、トランプ大統領が前日、「いくつかの強力な選択肢を検討している」と述べて軍事介入の可能性を示唆する一方、「イラン指導部が昨日電話してきた。彼らは協議を望んでいる」と語り、対話の余地を残したことへの直接的な反応とみられる。

一方、イラン最高指導者のアリ・ ハメネイは、大規模な政府主催集会の様子を自身のSNSなどで紹介し、「イラン国民が敵に対する決意とアイデンティティを確固たるものにした」と強調した。さらに、「確固たる決意に満ちたこの偉大な集会は、内部の手先を通じて実行されようとした外部の陰謀を完全に挫折させた」と述べ、「これは米国の政治家たちに対し、欺瞞的な行動をやめ、反逆者の手先に依存するのをやめるよう警告するものだ」と語った。
ハメネイは、「イラン国民は強靭で目覚めている」と述べ、「皆が偉大な業績を通じて歴史的な日を作り上げた」と支持者らを鼓舞した。こうした発言は、最高指導者としての威厳を強調し、米国の圧力下でもイスラム神政体制の堅固さを誇示しようとする宣伝的な狙いがあるとの分析も出ている。
イラン国営メディアの「プレスTV」は同日、テヘランなど各地で集会が開かれ、参加者らが ハメネイへの支持を改めて示すとともに、米国やイスラエルを非難したと伝えた。
















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