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「ダボスは舞台装置だった」…裏で進むトランプ陣営“モスクワ和平ルート”

荒巻俊 アクセス  

引用:depositphotos
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ドナルド・トランプ大統領の特使を務めるスティーブ・ウィトコフ特使と、トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が22日(現地時間)、ロシアの首都モスクワでウラジーミル・プーチン大統領と会談した。

クレムリンは通信アプリ「テレグラム」で声明を出し、プーチン大統領とウィトコフ特使の会談がクレムリン(大統領府)で進行していると明らかにした。

RIAノーボスチ通信によると、ウィトコフ特使とクシュナー氏を乗せた車列は同日午後11時10分ごろ、クレムリンに到着した。2人が搭乗した航空機はスイス・チューリヒを同日出発し、午後10時36分ごろにモスクワのブヌーコボ2空港へ着陸したという。

クレムリンのペスコフ大統領報道官は事前の説明で、プーチン大統領と米国代表団がウクライナ情勢と関連議題について協議する見通しだと説明していた。プーチン大統領は、米国で凍結されているロシア資産を活用し、10億ドル(約1,585億円)をトランプ大統領が進める和平委員会に充てる案についても、今回の会談で取り上げる考えを示している。

同日、世界経済フォーラム(WEF)が開かれたスイス・ダボスでは、トランプ大統領とウォロディミル・ゼレンスキー大統領が終戦案をめぐり協議した。トランプ大統領は今後の展開は見守るとしたうえで、プーチン大統領に対し、戦争を終結させるべきだとの認識を示した。ゼレンスキー大統領も協議について、生産的で実質的だったと評価している。

ゼレンスキー大統領はさらに、23日から2日間、アラブ首長国連邦(UAE)で米国、ロシア、ウクライナの当局者が会合し、協議を続ける見通しだと説明した。

モスクワ訪問の直前にダボスを訪れていたウィトコフ特使も、和平交渉をめぐって「多くの進展があった」と述べ、争点は1点だけ残っているとの見方を示した。

ロシアメディアは、プーチン大統領とウィトコフ特使が今回までに計7回、直接会談したと伝えている。ウィトコフ特使は昨年1月、米ロの受刑者交換交渉のために初めてモスクワを訪れ、これまでに計5回、クレムリンでプーチン大統領と会談してきた。昨年4月にはロシア第2の都市サンクトペテルブルクでも、ウクライナ問題をめぐり協議を行ったという。さらに昨年8月には、米アラスカ州で行われた米ロ首脳会談に米国代表団の一員として参加した。

直近の会談は先月2日に行われ、プーチン大統領とウィトコフ特使、クシュナー氏が米国側のウクライナ和平案について協議した。当時は、米国が用意した草案にウクライナ側の意見を反映して修正した案を議論したとされる。

その後、プーチン大統領の特使でロシア直接投資基金(RDIF)のキリル・ドミトリエフCEOと、ウィトコフ特使ら米国側の代表は、先月に米フロリダ州マイアミで会談した。今月20日にはダボスの会場でも接触し、ウクライナ問題をめぐり意見を交わしたという。

荒巻俊
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