WSJ「ベネズエラの次はキューバ」と分析中国は緊急支援表明

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は21日、年初にニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領の追放を主導したドナルド・トランプ米政権が、年内のキューバ政権崩壊を視野に内部協力者を探していると報じた。米国の中南米覇権追求に対抗し、中国とロシアは同日、反米連携の要と位置づけるキューバとの結束を示し、米国をけん制する姿勢を鮮明にした。
WSJによると、米政権当局者はキューバ亡命者や市民団体と接触し、キューバ共産党政権の転換に協力可能な内部関係者を探しているという。3日に行われたマドゥロ大統領の拘束作戦でベネズエラ内部の協力者の支援を受けたことを踏まえ、今回はキューバ国内で同様の役割を担う人物を模索しているとされる。
トランプ政権は現在、約70年にわたり続くキューバ共産党体制を崩す好機と見ているという。背景には、キューバ経済が深刻な危機に直面していることに加え、主要な支援国だったベネズエラでマドゥロ政権が崩壊したことがある。米高官はWSJに対し「現時点で具体的な計画があるわけではないが、マドゥロ大統領拘束はキューバに対する警告であり、今後の対応の参考になると捉えている」と語ったとされる。
ベネズエラは1999年にウゴ・チャベス政権が発足して以降、原油を市場価格より低い水準でキューバに供給してきた。これが長年にわたる米国の経済制裁下でもキューバ経済を支える重要な要素となってきた。トランプ大統領は11日、自身のSNSトゥルース・ソーシャルで「(ベネズエラから)キューバに向かう石油や資金は今後一切ない」と投稿し、キューバに交渉に応じるよう圧力をかけた。これに対し、ミゲル・ディアスカネル・キューバ大統領は「最後の一滴の血まで祖国を守る」と強硬姿勢を示した。
中国とロシアは米国がマドゥロ政権崩壊によって中南米の重要拠点を失った中、キューバへの圧力を強める動きに対抗している。ロシアのウラジーミル・コロコリツェフ内相は20日、キューバの首都ハバナを訪問し、ディアスカネル大統領と会談した。到着直後のインタビューで、米国によるベネズエラへの軍事行動について「いかなる形でも正当化できない武力侵攻だ」と述べ「外部要因に対抗するため警戒を強め、あらゆる努力を結集する必要がある」と語った。今回のキューバ訪問が米国に対抗するキューバへの強い支持と連帯を示す狙いを持つことを強調した形だ。
同日、華昕駐キューバ中国大使もディアスカネル大統領と会談し、地域情勢や「中国・キューバ運命共同体」の構築について意見交換したと、中国外務省が発表した。中国側はこの場で8,000万ドル(約126億8,491万8,362円)とコメ6万トンの緊急支援を行う方針を示したとキューバ国営メディアが伝えている。
華大使は前日に行われたコメ引き渡し式で「今回の支援は両国が困難や試練に共に立ち向かうという確固たる意思を示すものだ」と述べ「中国は今後もキューバとの協力を強化し、共に困難を乗り越えていく」と強調した。
















コメント0