
ドナルド・トランプ米大統領の再選から1年後、共和党の牙城であり心臓とも言えるテキサス州で大異変が起きた。テキサス州上院第9選挙区の補欠選挙で民主党候補が14%ポイント(p)という圧倒的な差で勝利したのだ。
AP通信などによると、民主党のテイラー・レメット候補は1日(現地時間)、テキサス州上院第9選挙区の決選投票で57%の得票率で共和党のリー・ワンブスガンス候補(43%)を14%p差で破ったという。テキサス州は昨年の大統領選でトランプ大統領が17%p差で圧勝した地域だ。
この地域で圧倒的優位を誇っていた共和党が1年で支持差が31%pもひっくり返る打撃を受けた。米メディア・アクシオスは「この選挙区は数十年にわたり共和党の地盤だった」とし、「トランプ大統領が共和党有権者を結集させるために最後の攻勢をかけたにもかかわらず、事前投票の優位を選挙日まで維持した」と意味を持たせた。
敗北の衝撃は選挙資金規模を比較した際、さらに明確になった。共和党のワンブスガンス候補は今回の選挙に73万ドル(約1億1,316万円)を投じて総力戦を展開した。一方、民主党のレメット候補の資金は7万ドル(約1,085万1,068円)に過ぎなかった。民主党全国委員会のケン・マーティン委員長は「今夜の結果はどの共和党議席も安全ではないという証拠だ」とし、「共和党の議題がテキサスと全米の労働家庭に被害を与えていることは明らかだ」と述べた。
今回の敗北がトランプ大統領にとって痛手なのは、彼が直接支援したにもかかわらず有権者が背を向けたという点だ。トランプ大統領は投票日当日、自身が所有するSNS「トゥルース・ソーシャル」に長文の投稿をし、支持層の結集を試みた。
彼は投稿で「今日がその日だ!テキサス第9選挙区の有権者の皆さん、出てきて素晴らしいワンブスガンス候補に投票してくれ」と呼びかけ、彼女を「米国を再び偉大に(MAGA)する運動の大きな支持者」と称賛した。トランプ大統領が直接「MAGA戦士」と呼び、保守層の危機感を刺激したが、テキサス郊外の有権者は彼の呼びかけではなく、民主党の手を挙げた。
ワシントン政界では今回の敗北を発足1年を迎えたトランプ政権2期目の国政運営全般に対する有権者の厳しい審判だと解釈している。高物価や住宅費の上昇など庶民を締め付ける経済難が続く中、トランプ政権と共和党が民生解決よりも政敵への政治的報復や社会的対立を引き起こすことに行政力を消耗しているという批判が臨界点を超えたというのだ。
民主党は、テキサス州の連邦下院補欠選挙でも勝利を収めた。この日行われたテキサス州第18選挙区の補欠選挙では、民主党のクリスチャン・メネフィー候補が、同じく民主党のアマンダ・エドワーズ候補との決選投票を制し、当選した。第18選挙区はヒューストン中心部およびその周辺地域を含むハリス郡中部で構成されており、伝統的に民主党が強い地域として知られている。同選挙区では、2024年に当選したシルベスター・ターナー下院議員が昨年3月に急逝して以降、議席が空席になっていた。
















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