メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「掘っても意味がない」中国がレアアースで“絶対に崩れない理由”を米国はまだ分かっていない

望月博樹 アクセス  

引用:YouTube
引用:YouTube

アメリカのドナルド・トランプ大統領の政権は4日、中国によるレアアース(希土類)や重要鉱物の独占に対抗するとして、同盟国と「貿易ブロック」を組み、価格下限制度を導入すると表明した。一方、現地の専門家からは、この構想だけで中国の牙城を崩すのは難しいとの見方が相次いでいる。鉱山開発そのものより高度な精製(Processing)技術の差に加え、環境規制や資金支援の複雑な要件など、構造的な課題が積み重なっているからだ。

「掘るより洗うのが問題」…精製工程がボトルネック

J・D・ヴァンス米副大統領は同日、ワシントンD.C.の国務省で開かれた重要鉱物の閣僚級会議で、同盟国の自立に向けた共同対応を呼びかけ、価格下限制度の導入を正式に打ち出した。中国のダンピング(低価格攻勢)で鉱物価格が急落しても、関税などを組み合わせて、同盟国側の企業が過度な損失を被らず事業を継続できる最低水準の価格を政府が下支えする仕組みである。

ただ、分析担当者の反応は厳しい。オーストラリアの鉱山業界に詳しい分析機関ディスカバリー・アラートは、米側の戦略が採掘に重心を置く一方、真のボトルネックである精製工程を軽視していると指摘した。

中国は世界のレアアース採掘の約70%を占めるとされるが、磁石や電池材料へつなぐ分離・精製工程では90%以上の支配力を握るとみられる。ディスカバリー・アラートは、レアアースの分離工程には複雑な溶媒抽出に加え、温度やpHを精密に制御する運用が欠かせず、中国は数十年をかけてノウハウを蓄積してきたと分析している。

一方、アメリカは関連技術や熟練人材が大幅に不足するという。報告書によると、精製施設の建設と技術の安定化だけでも一般に5~7年を要し、さらに磁石製造へつなげるには追加で2~3年かかる見通しだ。アメリカ政府が掲げる18~24か月でのサプライチェーン安定化は現実的ではなく、トランプ大統領の任期内に目に見える成果を出しにくいとの悲観論につながっている。

資金支援の条件と環境規制が、かえって足かせに

政府支援の設計にも実効性への疑問が残る。米大手法律事務所ベーカー・ボッツは4日、トランプ政権が発表した「プロジェクト・ボールト」が総額120億ドル(約1兆9,000億円)規模に上る一方で、現場の企業にとっては「絵に描いた餅」になりかねないと警鐘を鳴らした。

同事務所によれば、支援を受けるには原産地の追跡、労働基準、厳格な環境・社会・ガバナンス(ESG)要件を満たす必要があり、中国製の低価格品と競争する新興企業ほどコスト負担が膨らみやすい。支援が厚いほど条件も重くなり、立ち上がり期の企業の体力を削る可能性がある、という見立てだ。

環境規制も国内供給網の構築を難しくする要因とされる。レアアースの精製工程では多量の汚染物質が発生し得るが、中国と比べてアメリカは規制が厳しく、結果として生産コストを押し上げやすい。ベーカー・ボッツは、中国が価格を大きく引き下げれば、芽生えつつある米国内の精製企業を倒産に追い込める「略奪的な価格決定力」をなお手放していないと分析した。

こうした事情から、仮に「貿易ブロック」で関税障壁を築いても、技術格差と環境規制、中国の垂直統合型の独占構造を短期間で崩すのは難しいとの見方が優勢となっている。トランプ大統領が就任から1年が過ぎても、対中関税をめぐる圧力の強度を同盟国の動きと見比べながら慎重に調整しているのは、任期内に中国依存を断ち切るのが容易ではない現実を織り込んでいるためだ、との指摘も出ている。

米外交問題評議会(CFR)も最近の報告書で、従来型の採掘・精製の延長線だけでは中国に追いつけないとして、技術革新やリサイクルの活用など、別ルートからの打開策を組み合わせる必要があると提言した。

望月博樹
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「ダウン症の可能性が高い」と診断され中絶…米430万人YouTuberの告白に波紋
  • すでに始まった異変…「1950年以降最大規模が到来する」不気味な警告
  • イラン、MOU内容を先行公開した理由は
  • 「イラン、米国に3,000億ドルの復興支援要求」…イランメディア、MOU草案公開
  • 対米投資第3弾もSMRか…原発関連投資だけで10兆円超の可能性
  • 英政府、「北アイルランドの反移民暴動は人種差別的攻撃」と非難

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 「看板の下敷きで下半身まひ」車いすのアイドルメンバー…度を越えた悪質コメントに“物申す”
  • 「母が出てきたら私たちを傷つける」…夫を毒殺した童話作家、“息子たちが”永久隔離を訴え
  • 1日1杯の酒でも健康リスク上昇…「適度な」飲酒でも死亡率は下がらず
  • 「韓国にシャインマスカットを盗まれた」…日本政府が怒った末に…

こんな記事も読まれています

  • 生産中止から4年…WRX STIに“復活シグナル”、試されるのはファンの熱量?
  • 「大径ホイールの罠?」見た目は最強でも、ポットホール一発で財布が割れる
  • 「一般トヨタ店では買えない」GR GT、販売は“厳選レクサス店”に集約へ?
  • GM車3,500台がリコール対象、欠けていたのは説明書1冊
  • 「看板の下敷きで下半身まひ」車いすのアイドルメンバー…度を越えた悪質コメントに“物申す”
  • 「母が出てきたら私たちを傷つける」…夫を毒殺した童話作家、“息子たちが”永久隔離を訴え
  • 1日1杯の酒でも健康リスク上昇…「適度な」飲酒でも死亡率は下がらず
  • 「韓国にシャインマスカットを盗まれた」…日本政府が怒った末に…

おすすめニュース

  • 1
    日本俳優の韓国進出ブーム…ギャラ格差は“10倍以上”? Kコンテンツ人気の裏で浮かぶ構造的課題

    エンタメ 

  • 2
    「自分のことしか考えてない」横領容疑の裁判中に共演者の葬儀、“記事にならずよかった”発言に批判殺到

    エンタメ 

  • 3
    「もし生まれ変わったら結婚しない方がいい」13歳差夫婦、日常生活で衝突が絶えず夫が涙

    エンタメ 

  • 4
    約束の支払日を繰り返し延期? ギャラ未払いで制作会社は「合意済み」と主張も事務所は否定

    エンタメ 

  • 5
    「葬儀の最中に生きていた」エベレストで死亡扱いのシェルパ、デスゾーンから6日ぶり奇跡の生還

    トレンド 

話題

  • 1
    「親の七光りは嫌」人気歌手のMVにアンジェリーナ・ジョリーの娘が…“名前を隠して”挑んだ理由に反響

    エンタメ 

  • 2
    「中途解約でも返金へ」有料ファンクラブの“返金不可”規約に制裁…大手事務所など24社に是正要求

    エンタメ 

  • 3
    パニック障害で“終わった芸人”と言われた過去も…恩師が遺品に残していた本に涙止まらず

    エンタメ 

  • 4
    「バリ旅行から帰国直後に急変」台湾人気俳優が46歳で急死…急性白血病疑いにファン衝撃

    エンタメ 

  • 5
    「中途半端な存在」華やかにデビューするも翌日の仕事なし…実力派女優、新人時代の孤独を告白

    エンタメ