中国は米国とロシアの間の戦略核兵器保有規模を制限する「新戦略兵器削減条約(新START)」が5日に失効したことについて遺憾の意を表明した。しかし、中国も核軍備管理に参加すべきだという米国の要求については参加できないと一線を画した。

中国外交部の林剣報道官は、この日の定例記者会見で新STARTの失効に関する立場を問われ、「中国は米露の新STARTが期限切れで失効したことに遺憾の意を表明する」と述べた。そして「この条約はグローバルな戦略的安定の維持に重要な意義がある」と強調した上で、「国際社会は条約の失効が国際核軍備管理体制と世界の核秩序に否定的な影響を及ぼすことを広く懸念している」と言及した。
続けてロシアが武器制限の継続履行を米国に提案した事実を挙げ、「中国は米国が積極的に応じて条約の後続措置に責任ある姿勢で対応し、速やかにロシアとの戦略的安定に関する対話を再開することを促す」と主張し、「これは国際社会の共通の期待だ」と強調した。
林報道官は一方で、中国の参加の可能性を問われると「中国の核能力は米露と全く同じレベルではない」とし、「現段階では軍縮交渉に参加しない」と述べた。また「中国は核兵器問題に対して常に極めて慎重で責任ある態度を取ってきた」と述べた上で、「一貫して自衛的防御の核戦略を堅持し、核兵器の先制不使用政策を遵守し、非核兵器国と非核兵器地域に対して核兵器を使用したり使用を脅かしたりしないと約束してきた」と主張した。
さらに、林報道官は「中国は常に核戦力を国家安全保障に必要な最小限のレベルで維持している。どの国とも軍拡競争を行う意思はない」とも強調した。
これに先立ち、米国のバラク・オバマ前大統領とロシアのドミートリー・メドヴェージェフ前大統領の合意により2011年2月5日に発効した新STARTは、延長の協議が行われないまま、この日失効した。米国とロシア間の戦略核兵器を制限する内容の新STARTは、両国の戦略核弾頭と発射台、ミサイルなどを制限し検証する内容を含んでいた。2021年2月に一度5年間延長されたことがある。













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