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「越えてはならない線を踏み越えた」トランプ氏の投稿が”党内反乱”を招く

望月博樹 アクセス  

出典:AFP通信
出典:AFP通信

米国のドナルド・トランプ大統領がソーシャル・メディアに共有した映像が人種差別論争を引き起こし、共和党内部でも公開批判が相次いだ。映像にはバラク・オバマ前米大統領とミシェル・オバマ夫人を猿に例えた場面が含まれ、2020年大統領選挙に関する虚偽の陰謀論も含まれていた。

トランプ政権2期目の発足以降、共和党議員が公開的にトランプ大統領を批判することは稀だった。意見があっても非公開で伝えることがほとんどだった。しかし、今回の件については上院・下院の一部共和党議員が公開的に削除と謝罪を要求し、民主党と足並みを揃えたとAP通信が7日(現地時間)に報じた。

AP通信によると、サウスカロライナ州のティム・スコット上院議員は「ホワイトハウスから出たものの中で最も人種差別的な投稿だ」とし、「大統領はこれを削除すべきだ」と述べたという。ネブラスカ州のピート・リケッツ上院議員も「合理的な人なら人種差別的な文脈を認識するだろう」とし、謝罪を促した。メイン州のスーザン・コリンズ上院議員、ミシシッピ州のロジャー・ウィッカー上院議員、ユタ州のジョン・カーティス上院議員らも「驚愕だ」、「全く容認できない」、「弁解の余地がない」とし、批判の列に加わった。

下院でも批判が続いた。ニューヨーク州のマイク・ローラー下院議員は「意図的であれ、ミスであれ非常に侮辱的だ」とし、即座に削除を要求し、ネブラスカ州のドン・ベーコン下院議員はホワイトハウスの説明が次々と変わる点を指摘した。

映像が削除された後も論争は収まらなかった。アラバマ州のケイティ・ブリット上院議員は「最初から投稿されるべきではなかった内容だ」と述べ、ミシガン州のジョン・ジェームズ下院議員は「衝撃的だった」としながらも、「トランプ大統領は人種差別主義者ではない」と線を引いた。

一方、一部の強硬支持層は大統領を擁護した。極右活動家ローラ・ルーマー氏はトランプ大統領を批判した共和党上院議員の名簿を作成して渡すと明らかにし、党内の緊張感を高めた。

ホワイトハウスの説明は食い違った。報道官は最初にその映像がトランプ大統領を「ジャングルの王」とし、オバマ夫妻などをアニメ『ライオン・キング』の登場人物として描写したものだと述べた。しかし、その後、ある職員が誤って投稿したと訂正した。

トランプ大統領は専用機エアフォースワンで記者たちと会い、「映像の前半だけを見て伝えた」とし、人種差別的な場面については「もちろん反対だ」と述べた。しかし謝罪はしなかった。

民主党とオバマ前大統領の支持者も反発した。ホワイトハウスの専属写真家だったピート・ソウザ氏はオバマ夫妻の写真を共有し対応し、アヤンナ・プレスリー下院議員とナンシー・ペロシ前下院議長も公開的に非難した。

今回の件はトランプ政権2期目に入って共和党内部で公開的な反発が噴出した稀な事例とされる。しかし、党内の権力構図と支持層の影響力を考慮すると、波及効果がどこまで続くか不透明だ。

望月博樹
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