
ソーシャルメディア(SNS)で数十万人のフォロワーを抱える結合双生児モデルが人工知能(AI)で生成されたことが判明し、倫理的な論争が巻き起こっている。
10日(現地時間)、英紙「デイリー・メール」によると、インスタグラムで注目を集めていたインフルエンサー「バレリア」と「カミラ」がAIで生成されたモデルだったことが明らかになった。希少疾患を商業的に利用したとの批判が広がっている。
アカウント開設から約2カ月でフォロワー33万人に達した。
投稿では「同じものを食べたくなる時もあるけれど、胃が別々なので食べる物も異なるし、空腹や喉の渇きを感じる時間もそれぞれ異なる」と説明していた。

投稿者はAIモデルにビキニや挑発的なメッセージがプリントされた衣装を着せた画像を、主に投稿していた。
そのため多くの利用者が実在の人物と受け止めていたが、後にAIキャラクターであることが明らかになった。
胎児医療財団の設立者である医師のロニー・ソマーズ氏は「極めて深刻な医学的状態を装飾的かつ性的に描写するのは容認できない」と批判した。
さらに「他人の身体的苦痛を利用して金銭的利益を得ていることが問題だ」と指摘した。AIが結合双生児の生存者が経験する過酷な現実を歪曲していると述べた。

結合双生児は約4万人に1人の割合で誕生し、生後1年を超えて生存するのは約1%にとどまる。全体の生存率は5%~25%程度とされ、出生後数時間以内に死亡する割合は約50%に達する。
生存していても、呼吸困難、心臓欠損、脊柱側弯症などの複合疾患を伴う。分離手術は数十人の専門家が関わる高難度の手術で、臓器を共有している場合は手術自体が不可能となる。
心理療法士シャーロット・フォックス・ウェバーは「AIで生成された完璧な外見のインフルエンサーがSNSに繰り返し登場することで、美の基準が形成される。人々に自らの体が劣っているとの感覚を抱かせる」と指摘した。
専門家は、AI技術が実際の患者の苦痛を覆い隠し、大衆に歪んだ認識を与える可能性があると警告した。AIコンテンツの増加を受け、倫理指針の整備を求める声が強まった。













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