米欧債券市場で史上最高額を調達

米グーグルの親会社アルファベットが、米国と欧州の債券市場で24時間以内に総額320億ドル(約4兆9,000億円)を調達し、過去最大規模の記録を打ち立てた。人工知能(AI)インフラへの投資拡大を控える中、超長期債まで好調な需要を集め、競合他社を圧倒する資金力と高い信用力をあらためて示した。
ブルームバーグ通信と米経済専門チャンネルCNBCが10日(現地時間)に報じたところによると、アルファベットはまず米ドル建て債券で200億ドル(約3兆780億円)を調達した。その後、英ポンドおよびスイスフラン建て債券を発行し、110億~120億ドル(約1兆6,900億~1兆8,400億円)を追加で調達したという。
アルファベットが今回、英国とスイス市場で実施した社債発行は、両国における単一企業としての債券販売額の記録を更新した。ポンド建て債券の発行額は55億ポンド(約1兆1,550億円)に達し、2016年に英電力会社ナショナル・グリッドが記録した30億ポンド(約6,300億円)を大きく上回った。また、スイスフラン建て債券の発行額も、これまで最高額とされていたロシュ・ホールディングの30億スイスフラン(約6,000億円)をわずかに上回り、こちらでも新記録を樹立した。
特に英国市場では、注目を集めていた100年満期の超長期債の発行も成功した。同債券には発行規模10億ポンド(約2,100億円)の約10倍に相当する注文が集まった。発行金利は、英国10年物国債利回りをわずか1.2ポイント上回る水準に設定された。
テクノロジー企業が100年満期債を発行するのは、1996年のIBM、1997年のモトローラ以来、約30年ぶりとなる。また、最短期となる3年物債券の英国国債に対する上乗せ金利(プレミアム)は、わずか45bp(0.45ポイント)にとどまった。
今回の債券発行により、アルファベットは主要なAI競合他社に比べ、インフラ投資において優位な立場を確保したとみられる。今年としては最大規模となる総額1,850億ドル(約28兆4,000億円)の設備投資を予告しているアルファベットは、昨年末時点での現金保有額約1,300億ドル(約19兆9,700億円)に、今回の債券発行で調達した320億ドル(約4兆9,000億円)を加えることで、必要な資金の大半をすでに手当てした形だ。
特に、競合他社を上回る健全な財務基盤を背景に、相対的に低い金利で大規模な資金を調達できる調達力を改めて示した。
アルファベットが今回発行したドル建て債券では、国債利回りに対して上乗せして支払う金利水準が、長期債ベースで0.95ポイントにとどまった。この水準は、2.25ポイントに達するオラクルはもちろん、1ポイント台とされるメタと比べても低い。
こうした財務姿勢について、アナト・アシュケナージ最高財務責任者(CFO)は2月4日の決算発表後のカンファレンスコールで、「財政的に責任ある方法で適切な投資を行い、極めて健全な財務状態を維持していきたい」と述べた。
















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