
イランの第3代最高指導者にアリー・ハーメネイー師の次男モジタバ・ハーメネイー師(57)が選出された。父ハーメネイー師に劣らず強硬派に分類されるモジタバ師が選出されたため、米国との戦争が一層激化する見通しだ。
ロイター通信などによると、イランの最高指導者を選出する憲法機関である「専門家会議」は8日(現地時間)、「慎重かつ広範な検討の結果、今日開かれた特別会議でモジタバ・ハーメネイー師を専門家会議の代表者たちの投票によりイラン・イスラム共和国の神聖な体制の3代目指導者に任命し、紹介する」と発表したという。そして「アッラーが彼を守りますように」と付け加えた。イランの軍事・経済の核心勢力であるイスラム革命防衛隊(IRGC)もモジタバ師に「忠誠の誓い」をした。
聖職者88人で構成された専門家会議はモジタバ師の推戴声明で、先月米国・イスラエルの爆撃で死亡した前任者アリー・ハーメネイー師を「偉大な指導者」かつ「殉教者」と称した。ペルシャ語で「ラフバール」と呼ばれる最高指導者はイランの立法・司法・行政を超越する「神の代理人」として君臨する存在だ。米ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「モジタバ師の最高指導者任命はIRGCと連携した強硬派が依然として権力を握っているというメッセージであり、当分の間変化はほとんどないことを示唆している」と分析した。
37年間イランを統治していたハーメネイー師は先月28日、米国とイスラエルの空爆で死亡した。その後イランでは最高指導者を選出する憲法機関である専門家会議が招集され、後継構図を議論してきたが、モジタバ師は政府要職を経験したことがないにもかかわらずハーメネイー師の有力な後継者候補として挙げられてきた。
1969年生まれのモジタバ師はイラン内のイスラム教シーア派最大の聖地の一つであるマシュハドで生まれた。彼はハーメネイー師の6人の子どもの中で次男だ。ハーメネイー師がパフラヴィー朝に対抗する「革命家」として活動していた時期に成長した。幼少期には秘密警察であるSAVAKが父を逮捕する場面を直接目撃するなど、政治的な激動期の中で意識を形成した。
1979年のイラン革命以降、彼はテヘランのエリート学校であるアラヴィ校で教育を受け、その後イラン・イラク戦争に参戦しIRGCと密接な関係を築いた。当時部隊で出会ったIRGC情報部長のホセイン・タエブ氏などと関係を固めた。
彼は公式な職務はほとんどないが、父の後光を背に政治・軍事などの分野で「陰の実力者」と呼ばれ影響力を行使してきた。イラン野党はすでに2000年代中盤からモジタバ師が最高指導者室の核心人物として活動し政府の主要人物たちと協力関係を築いてきたと主張している。1月の反政府デモの流血鎮圧に先頭を切ったIRGC傘下の民兵バスィージの実質的な指導者としても知られている。
それにより「強硬派」モジタバ師のイランは今後「決死の抗戦」路線を歩むという見方が優勢だ。しかし米国とイスラエルはすでに「ハーメネイー師の後継者が誰であれ排除する」とし、「斬首作戦」を続けるという立場を表明している。米国のドナルド・トランプ大統領はイランの次期最高指導者に関して「彼は我々からの承認を受けなければならない」とし、「我々の承認を得なければ彼は長く持たないだろう」と警告した。
イスラエルも「ハーメネイー師の後継者は必ず排除する」という立場を何度も明らかにした。イスラエルの海外情報機関モサドが運営しているとされるSNS「X(旧Twitter)」のアカウントは、この日モジタバ師の顔を合成した写真を掲載し、「モジタバ師はなぜ(息子を後継者にしないようにという)父の遺言を燃やしたのか」という文言を投稿した。生前ハーメネイー師は「息子を最高指導者に任命するな」という遺言を残したという。
















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