トランプ大統領「容認できない」と警告した人物
専門家会議で圧倒的得票で選出
イラン革命防衛隊は即座に忠誠誓う

イランが最高指導者アヤトラ・アリー・ハメネイ師の後継者として、ハメネイ師の次男であるモジュタバ・ハメネイ師を8日(現地時間)、新たな最高指導者に選出したことはイラン国内で強硬派が確固たる影響力を維持していることを示す動きと受け止められている。
これにより、米国とイスラエルによるイラン空爆後の軍事作戦が4~5週間程度で収束するとの見通しを示していたドナルド・トランプ米大統領の構想にも影響が出る可能性がある。
ロイター通信によると、次期最高指導者を選ぶため招集されたイランの専門家会議は「圧倒的多数の票によりモジュタバ・ハメネイ師をイラン・イスラム共和国の第3代最高指導者に任命した」と発表した。
最高指導者に選ばれたモジュタバ師は、イランのすべての国家問題に関する最終決定権を持つことになる。
ロイター通信によると、専門家会議の委員であるモフセン・ヘイダリ氏は候補者選定について「イラン最高指導者は『敵から憎まれる人物』であるべきだ」というハメネイ師の指針に基づいたものだと説明した。
トランプ大統領は今月5日、米メディアのアクシオスとのインタビューで「ハメネイ師の息子は受け入れられない」と述べ「ハメネイ路線を継ぐ最高指導者が選ばれれば、米国は5年以内に再びイランと戦争をせざるを得なくなる」と警告していた。
トランプ大統領は8日の米ABCニュースのインタビューでも、イランの次期指導者について「米国の承認を得られなければ長くは持たないだろう」と述べた。
トランプ大統領のこうした発言にもかかわらず、イランの強硬派が米国とイスラエルに対抗する路線を選択したことで、原油価格の急騰やMAGA(トランプ支持層)陣営内の分裂などに直面しているトランプ大統領の「出口戦略」にも影響が出るとの見方が出ている。
モジュタバ師は88人の聖職者で構成される専門家会議による後継者投票を前に、有力候補とみられていた。
今年56歳の中堅聖職者であるモジュタバ師は、イラン政治の表舞台にはあまり姿を見せてこなかったものの、治安機関などを通じて舞台裏で強い影響力を行使してきた人物とされる。特に父ハメネイ師の最高指導者事務所を通じて影響力基盤を築いてきたと伝えられている。
またモジュタバ師は、西側諸国との関係改善を目指す改革派に反対する立場を取り、エリート軍事組織であるイスラム革命防衛隊(IRGC)と強い関係を築いてきた。今回の選出にはIRGCの積極的な支持があったことを示している。
ロイター通信は、モジュタバ師の選出は米国とイスラエルによるイラン攻撃が1週間以上続く中でも、依然としてイラン国内で強硬派が権力を掌握していることを示していると分析した。
イスラエル側も誰が最高指導者に選ばれても標的にする可能性があると警告している。
米国とイスラエルによる空爆が9日目に入る中、イランでは少なくとも民間人1,332人が死亡し、数千人が負傷したと、国連駐在イラン大使が明らかにした。
また、イランのモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長は、イランは休戦を求めておらず「侵略者を処罰する」と述べた。
アクシオスによると、スティーブ・ウィトコフ米特使とトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏は10日にイスラエルを訪問する予定だという。
















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