
米空軍の空中給油機がサウジアラビアの米軍基地でイランの攻撃を受けて損傷した。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は13日(現地時間)、匿名の米政府関係者2人の話として「ここ数日間にサウジアラビアの『プリンス・スルタン空軍基地』に対するイランの攻撃により、空中給油機KC-135が5機損傷した」と報じた。さらに「空中給油機は損傷したが、完全に破壊されたわけではなく、現在修理中だ」とし、「イランの今回の空襲による人的被害はなかった」と述べた。
損傷したKC-135空中給油機の1機当たりの価格は7,000万~8,000万ドル(約111億円~128億円)に達する兵器だ。正式名称は「KC-135・ストラトタンカー」で、戦闘機や戦略爆撃機、輸送機、早期警戒機への空中給油が主要任務だ。実に70年近く運用されている軍用機のKC-135は、非常に高速で大型爆撃機にも給油が可能という利点がある。米国だけでなく、フランスやトルコ、シンガポール、チリなどの国も運用している。
米空軍の主要戦略資産とされるKC-135数機が連続して損傷した後、米国のドナルド・トランプ大統領は「報道は歪曲・誇張されている」と反論した。トランプ大統領は14日、SNSに「フェイクニュースを報じるメディアがまた故意に誤解を招くタイトルを出した」とし、「その(サウジアラビアのプリンス・スルタン空軍)基地は数日前に攻撃を受けたが、航空機が打撃を受けたり破壊されたりしたわけではない」とし、「5機のうち4機はほとんど損傷がなく、すでに再運用に入った」と主張した。
続けて、当該報道をしたWSJなどを指して「これらのメディアは我々が戦争で敗北することを望んでいる。彼らのひどい報道は事実と正反対だ」と批判した。
これに先立ち、今月12日には、米空軍所属のKC-135空中給油機2機がイラク上空で互いに衝突し、そのうち1機が地上に墜落する事故が発生した。この事故で搭乗者6人全員が死亡した。これに関連して、対イラン軍事作戦を指揮する米中央軍は、乗員全員の死亡事実を確認しつつも「今回の事故は『エピック・フューリー作戦』中に発生したもので、敵の攻撃や味方の誤射ではない」と強調した。
しかし、イラクの複数の親イラン武装組織が結成した連合ネットワークであるイラクのイスラム抵抗運動(IRI)は、自分たちが米軍のKC-135を撃墜したと主張した。また、衝突した2機のうち1機も自分たちの攻撃で緊急着陸したと付け加えた。ただし、この主張を裏付ける証拠は示さなかった。
米軍とIRIの主張の共通点は、衝突した2機のうち1機は墜落せず緊急着陸したという事実だ。実際にイスラエル公共放送は、尾翼上部がなくなった状態で着陸したKC-135の1機の姿を公開した。
米国のピート・ヘグセス国防長官は、当該事故が発生した直後の記者会見で「亡くなった乗員は米国の英雄だ」とし、「戦争は地獄であり混沌だ。そして昨日我々のKC-135空中給油機の悲劇的な墜落事故で見たように、恐ろしいことが起こり得る」と述べた。
米国とイスラエルの対イラン軍事作戦が15日目を迎える中、トランプ大統領は米軍基地のある中東諸国の被害やホルムズ海峡封鎖による国際油価急騰などの被害にもかかわらず「マイウェイ」を貫いている。ロイター通信は14日、この件に詳しい情報筋の話として「オマーンが何度も米国とイラン間の通信チャネル開設を試みたが、米ホワイトハウスが関心がないという立場を表明した」と報じた。
オマーンは、米国・イスラエルが2月28日にイラン空襲を敢行する前に、米国とイランの3回の核協議を仲介したことがある。あるホワイトハウス高官は「トランプ大統領は現時点で(対話試みには)関心がない。我々は中断なく任務を続ける」とし、「いつか(話し合う)日が来るだろうが、今はその時ではない」と強調した。
別のホワイトハウス関係者は「トランプ大統領はイランの潜在的な新指導部が対話を望んでいると示唆し、最終的には対話するだろうと言った」としながらも、「現在のところ『エピック・フューリー作戦』を中断なく継続している」と伝えた。
ロイター通信は「トランプ大統領の外交拒否は、現時点で米国がイランとの戦争を早期終結する計画がないことを示唆している」と分析した上で、「戦争初期に米国の高官が緊張緩和を議論するためオマーンに接触したこともあったが、トランプ政権がますます外交に消極的な態度を示している」と指摘した。
















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