
米国に対抗するためにホルムズ海峡の封鎖カードを切り出したイランが、自分たちに友好的な姿勢を示す一部の国に限り海峡通過を許可することが16日(現地時間)に明らかになった。
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこの日、船舶追跡サイト「マリントラフィック(MarineTraffic)」を引用し、パキスタン国旗を掲げた原油運搬船「カラチ号」が前日、自動船舶識別装置(AIS)をオンにしたまま船舶位置をリアルタイムで送信しながらホルムズ海峡を通過したと報じた。
アブダビ産原油を積んだこの中型タンカーはアラブ首長国連邦(UAE)本土から約161km離れたペルシア湾内の海上石油・ガス処理及び輸出主要拠点であるダス島を出発した。
米国の非営利団体「United Against Nuclear Iran(UANI)」の上級分析官であるJemima Shelley氏はWSJに「この船舶は国際海域ではなくイラン領海を通過したが、これはイラン政権から航行許可を得た可能性を示唆している」と述べた。
これまで海峡を通過した船舶は国際制裁を回避するためにAISを切って運航する「影の艦隊」がほとんどだった。しかし最近、イランが他国籍のタンカーを通過させる事例が捉えられ、一部の国がイランとの外交的対話を通じてホルムズ海峡を渡っているとの見方が出ている。
実際にインド国籍の液化石油ガス(LPG)運搬船2隻が14日、ホルムズ海峡を通過してペルシア湾を抜けた。インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外相はフィナンシャル・タイムズ(FT)にイランとの対話を進めているとし、「このような方法で他の国も交渉に出ることができれば、世界全体に良いことだ」と語った。
AP通信は12日、航跡経路を推定して中国に向かうタンカー約8隻がホルムズ海峡を通過したとも伝えた。トルコ所有の船舶もイランの許可を受けて海峡を通過したと伝えられている。
これに関連して米国とイスラエルが石油市場の供給懸念を解消するためにイラン産原油を積んだこれらのタンカーの運航を事実上容認しているとの分析も出ている。
















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