
イラン最高指導者に指名されたモジタバ・ハメネイ師が2週間以上姿を見せず、生存の有無を巡る疑問が国内外で同時に高まっている。特にイラン当局が公開した画像の多くが人工知能(AI)で生成または加工されたものと分析され、論争は新たな局面を迎えた。
21日(現地時間)、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、イラン国内でも「モジタバ師が実際に生きているかさえ確信できない」という見方が急速に広がっているという。
モジタバ師は最高指導者選出後、一度も公の場に姿を現していない。就任演説とノウルーズ(イラン暦の元日)メッセージもすべて国営TVのアンカーを通じた「代読」形式で発表された。肉声や映像は一度も公開されていない。
問題は「画像」だ。WSJが視覚・画像専門家と共に分析した結果、イラン当局が配布した写真の多くがAIで生成されたり、既存の画像を修正したりしたものであることが判明した。実際に彼のSNSプロフィール写真さえAIで加工されたものと分析され、撮影時期を特定できない画像も多数含まれていると伝えられた。
こうした状況が続く中、オンラインでは彼を「段ボールのアヤトラ」と揶揄するコンテンツまで広がっている。AIで作られた群衆が彼の写真に歓声を上げる映像が拡散し、体制の宣伝自体が逆に疑念を深める結果になっている。
この混乱は外部の情報機関でも同様に確認されている。アクシオスやロイター通信などによると、米中央情報局(CIA)とイスラエルのモサドなどはモジタバ師の生存の有無と権力掌握状態を集中的に追跡しているが、決定的な証拠を得られていないというい。
イスラエルの高官は「彼が実際に命令を出しているという証拠がない」と明かし、米国の関係者も「状況が非常に奇妙だ」と評している。情報機関は特にノウルーズ期間に公開された写真の撮影時期と真偽の検証に乗り出している。
指導者が姿を見せない間に権力構造にも変化の兆しが見られる。イスラエルがイランの核心人物たちを相次いで排除し、権力の空白が広がる中、現在かなりの権力がイスラム革命防衛隊(IRGC)に移っているという分析が出ている。中東の高官は「IRGCが事実上国家を掌握している」と評している。
こうした状況下で米国のドナルド・トランプ大統領は「イランにはもはや対話する相手がいない」とし、指導部崩壊を直接言及した。
結局、核心は一つだ。イラン最高指導者が実際に生きているのか、国家を統治しているのかさえ確認できない状態にあるという点だ。情報機関もイラン内部も答えを出せないこの空白は、戦争中のイラン権力構造全体を揺るがす変数として大きくなっている。
















コメント0