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「結局、全部ブラフなのか」対話・攻撃・否定が交錯…混乱する中東戦争の”本質”

梶原圭介 アクセス  

引用:depositphotos
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イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は23日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領との電話会談で米国とイスラエルによる対イラン作戦で得た軍事的成果を協議へとつなげ、イスラエルの利益を守る方策について話し合ったと明らかにした。

AFP通信などによると、ネタニヤフ首相はこの日の映像メッセージで「トランプ大統領はイスラエル国防軍(IDF)と米軍が上げた大きな成果を活用し、我々の核心的利益を守る(イランとの)合意を通じて戦争目標を実現する機会があると考えている」と述べた。そのうえで「我々はいかなる状況でも核心的利益を守ると同時に、イランとレバノン(ヒズボラ)への攻撃も続けている」と伝えた。

ネタニヤフ首相は今回の空爆でイランのミサイル計画と核開発計画を破壊し、ヒズボラ(レバノン武装組織)にも大きな打撃を与えたと主張した。さらに「数日前、我々はイランの核科学者2人を排除した。これで終わりではない」と述べ、イランとヒズボラに対する攻撃を止めない考えを改めて示した。

イスラエル軍はこの日、レバノンの首都ベイルート南部郊外を空爆し、ヒズボラの構成員2人を拘束したと発表した。イスラエル軍は声明で「レバノン南部で武器捜索作戦を実施していた際、対戦車ミサイル発射を準備していたヒズボラ精鋭部隊ラドワン部隊の副隊長級の構成員らを発見した」とし「その後、彼らは降伏して拘束され、追加調査のためイスラエルへ移送された」と説明した。

ネタニヤフ首相の今回の発表は、トランプ大統領がイランとの「生産的対話」を主張し、イラン国内の発電所への攻撃を5日間見送ると表明した直後に行われた。トランプ大統領はイランに対して「ホルムズ海峡の開放」を迫って掲げていた「48時間の最終通告」の期限が切れる約12時間前に攻撃保留を発表した。

トランプ大統領は中東担当特使スティーブ・ウィトコフ氏やジャレッド・クシュナー氏(トランプ大統領の娘婿)ら米国代表団が、イランの最高位級の当局者と前日夜まで協議を成功裏に進め「ほぼすべての争点で合意した」と主張した。ただし、イラン側の交渉相手については詳しく触れず、イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師ではなかったとだけ述べた。

これに関連し、アクシオスはイスラエル当局者の話として「トランプ大統領の対話相手はモジタバ師ではなくイランのモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長だ」と伝えた。ガリバフ議長はイスラム革命防衛隊(IRGC)航空宇宙軍司令官を経て、警察庁長官、テヘラン市長などを務めた保守派政治家だ。これに先立ちイスラエル軍の空爆で死亡したイランの前最高安全保障委員会事務局長アリ・ラリジャニ氏とともに、前最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師の後任として軍の統制を担う可能性がある人物として取り沙汰されていた。

一方、イランはトランプ大統領の「生産的な対話」との主張を直ちに否定した。イラン外務省は「トランプ大統領の発言はエネルギー価格を引き下げ、自らの軍事計画のために時間を稼ごうとする試みだ」として、米国との対話はなかったと反論した。トランプ大統領の対話相手として名指しされたガリバフ議長も「X」で「現在進行中の協議はない」と伝えた。

梶原圭介
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