マティス前国防長官「いま停戦すればホルムズ海峡はイランの支配下に」

米国のトランプ政権1期目で最初の国防長官を務めたジェームズ・マティス前国防長官は、いま戦争を終わらせればホルムズ海峡の支配権をイランに明け渡すのに等しいとの認識を示した。
現地時間24日、ポリティコなど米メディアによると、マティス前長官は前日、S&Pグローバル主催の会議で、もし米国が勝利を宣言すれば、イランは海峡の所有権を主張し、そこを通るすべての船舶に通航料を課すようになると述べた。
そのうえで、米国は厳しい状況に置かれており、有力な選択肢は多くないと指摘した。さらに、米国とイランが妥協点を見いだすのは容易ではなく、現時点では双方とも相手を押し切る力を持っていないと分析し、歴史上、空軍力だけで政権を転覆させた例はないと付け加えた。
また、イランの戦力が弱まっていても、長大な海岸線を生かして船舶を攻撃する能力はなお残っていると強調し、射程100マイル(約160キロ)の対艦巡航ミサイルをトラックで移動させて発射する能力があるとも述べた。
米国のドナルド・トランプ大統領は、事実上封鎖されたホルムズ海峡を48時間以内に開放しなければ、イランの発電所を壊滅させると威嚇していた。ところが前日午前になると一転し、イランとの交渉が進んでいると明らかにしたうえで、発電所やエネルギー施設への攻撃を5日間見合わせると表明した。
マティス前長官は、トランプ政権1期目の発足時に起用された最初の国防長官だった。当時のレックス・ティラーソン国務長官、ハーバート・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)とともに、トランプ大統領の突発的な行動を抑える「大人たちの枢軸」の一員と呼ばれた。
その後、2018年末にはトランプ大統領のシリア駐留米軍撤収決定を批判する辞任書簡を公表し、トランプ大統領の反発を招いて予定より2か月早い退任を余儀なくされた。
















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