イラン議会、ホルムズ海峡「通行料」法案を承認…通過船舶に最大3億円徴収か

イラン議会の国家安全保障委員会が世界最大級のエネルギー輸送路であるホルムズ海峡の統制強化を柱とする新たな管理計画案を承認した。
ホルムズ海峡を支配してきたイランが、海上での主導権を完全に掌握しようとする動きと受け止められている。
イラン国営のプレスTVは30日(現地時間)、ホルムズ海峡に関する新たな管理案に海峡を通過する船舶に対して通行料の規定を適用する内容が盛り込まれたと報じた。管理案の柱は「イラン・リアル建て通行料制度」の導入だという。
これは、ホルムズ海峡の支配権をてこに米国との交渉で優位に立とうとする狙いがあるとみられる。
イランはすでに非公式に一部の「友好国」の船舶に限って、最大200万ドル(約3億2,000万円)を受け取ってホルムズ海峡の通過を認めているとの疑惑も持たれている。
27日、イラン半官半民メディアのタスニム通信は、ホルムズ海峡を通過する船舶1隻当たり約200万ドルの特別安全保障サービス費用を課す案を例示し、この構想が現実化すれば年間1,000億ドル(約16兆円)を超える収入を得られると報じた。
また、この管理案には米国とイスラエルの船舶による海峡通過を明示的に禁じる内容のほか、イランに対して一方的な経済制裁を科している国々についても、海峡への接近を制限する方針が盛り込まれた。
特に、制裁参加国に対する通航制限措置は世界のエネルギー供給網や海運業界に大きな波紋を広げるとみられている。
このほか、ホルムズ海峡内の警備体制の大幅な強化、イラン海軍艦艇の安全な航行に向けた詳細な規定確立、海峡管理の過程におけるイラン軍の役割拡大なども管理案に盛り込まれた。
ただし、ホルムズ海峡を通過する船舶に通行料を課すというイランの構想については、国際法違反に当たるとの指摘も出ている。幅30マイル(約48.3キロ)に満たない最も狭い地点はイランとオマーンの領海に属するが、ホルムズ海峡は国際法上、商船などに通過通航権が認められる国際海峡とみなされているためだ。
















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