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「1発が数十に分裂」—イラン新戦術、イスラエル防空網にかかる“異常な負荷”の正体

梶原圭介 アクセス  

イランのミサイル1発から数十個の子弾、イスラエル防空網に新たな圧力

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イランが最近、イスラエルに向けて発射した一部の弾道ミサイルについて、高高度で子弾を分離する戦術が用いられ、イスラエルの防空網に新たな圧力をかけているとの分析が出た。1発で飛来したミサイルが上空で複数の子弾に分かれれば、終末段階で対処しなければならない標的の数が一気に増えるためだ。このためイスラエルは低高度の防空網だけで対応することが難しくなっている。子弾が放出される前に、より高高度で先に迎撃しなければならない負担も抱えることになった。

米軍事専門メディアのThe War Zone(TWZ)は4日(現地時間)、今回の戦術の核心は単に攻撃範囲を広げる点にはないと指摘した。ミサイルが降下する前に弾頭を分離させ、イスラエルの終末段階の迎撃能力そのものを揺さぶる狙いの方が大きいと分析している。今や「何発撃ったか」よりも「どう撃ったか」が重要になっているという。

上空で分裂する1発…終末段階防空網を揺るがす

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この戦術が脅威となる理由は、防御側の計算を一瞬で狂わせるためだ。弾道ミサイル1発が1つの大きな弾頭のまま落下してくる場合、防空システムはその標的を追尾して迎撃すればよい。だが、上空で子弾が分離されると状況は一変する。1発で接近していた脅威が複数の小型標的に分かれることで、追跡も迎撃もはるかに複雑になる。

特に終末段階迎撃網にとってはさらに厄介だ。イスラエルの防空システムは層ごとに役割が分かれているが、子弾が高高度で放出されると下層や中間層で対応できる時間は短くなる。結局、より高高度で先に迎撃できなければ、下層では分散した脅威を同時に相手にしなければならなくなる。TWZはこれを「防空システムにとって最も厄介な方式」と評価している。

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ロイター通信も同様の分析を伝えている。最近イランが発射したミサイルの一部はクラスター弾の弾頭を搭載していたとみられ、こうした兵器がイスラエルの防空網に追加の負担を与えているという。一部報道では1つの弾頭内に約24個の子弾が入っていたとされる。数字だけで破壊力の全てを判断することはできないが、防御側にとっては一度に処理しなければならない標的の数が増えるだけでも大きな負担となる。

より高高度で先に迎撃へ…アロー3を引き出す消耗戦

このためイスラエルはミサイルが低高度まで降下する前に、上層で先に迎撃せざるを得ない状況に追い込まれる可能性がある。ここで言及されるのがアロー3のような上層迎撃システムだ。子弾が分離される前の段階でミサイルを撃ち落とさなければ、その後の負担が大きくなるためだ。逆に言えば、イランがこの方式でミサイルを運用するほど、イスラエルはより高価な上層迎撃ミサイルをより頻繁に使わざるを得なくなる。

この点で今回の戦術は単なる攻撃にとどまらず、消耗戦の性格も帯びている。防空網を一気に崩すというより、防御側により高価な装備をより早く消費させるよう圧力をかける手法といえる。イスラエルが子弾分離前の段階で迎撃を試みるほど、アロー3のような上層資産への依存は高まらざるを得ない。反対にこのタイミングを逃せば、終末段階で複数の標的を処理しなければならない、さらに難しい局面に直面することになる。

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最近の戦況でもこうした脅威は繰り返し指摘されている。テルアビブ周辺ではクラスター弾の弾頭に関する報道が相次ぎ、イスラエル国内でもミサイルの発射数以上に弾頭の運用方式の変化を注視すべきだとの認識が広がっている。これまでのように「防いだか、防げなかったか」だけでは説明しきれない局面に入ったということだ。

ただし、これを直ちに「イスラエルの防空網が破られた」と断定するのは適切ではない。外信報道を総合すると、より正確な表現はイランが高高度で子弾を分離する戦術によって、イスラエルの終末段階防空網の負担を増大させ、上層迎撃システムの使用を迫っている、という見方に近い。防空網が崩壊したというより、防御側が最も対応に苦しむ形へと戦場の条件が変えられつつあるということだ。

結局、今回の戦術の核心は新兵器を誇示することではない。上空で分離するその瞬間に、防御側の時間と計算の両方を奪う点にある。1発が複数に分かれる、そのわずかな時間が今イスラエル上空で繰り広げられているミサイル防衛戦の最も不安定な局面になっている。

梶原圭介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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