
2026年3月の中国の輸出額は前年同月比2.5%増の3,210億3,270万ドル(約51兆370億円)だった。税関総署が14日発表した。
新華網や人民網、東網、香港経済日報などによると、同日公表された3月の貿易統計で、輸入額はドルベースで前年同月比27.8%増の2,699億360万ドル(約42兆9,100億円)となった。
3月の貿易総額は5,909億3,620万ドル(約93兆9,600億円)で、前年同月比12.7%増加した。貿易収支は511億2,910万ドル(約8兆1,300億円)の黒字だった。
輸出は市場予想の8.6%増を大きく下回り、1〜2月の21.8%増と比べても明確に減速した。
人工知能(AI)関連需要の拡大にもかかわらず、イラン戦争など地域紛争に伴うエネルギー価格の急騰がこれを相殺したとみられる。イランによるホルムズ海峡封鎖を契機としたエネルギー価格の上昇は、世界貿易環境の重荷となっている。
一方、3月の輸入は市場予想の11.2%増を大きく上回り、1〜2月の19.8%増からさらに拡大した。2021年11月以来、最も高い伸びを記録した。
この結果、輸出から輸入を差し引いた貿易黒字は市場予想の1,082億ドル(約17兆2,100億円)に届かず、大きく下振れた。
人民元ベースでは輸出入の動きはより対照的だ。3月の輸出は0.7%減の2兆2,297億元(約52兆150億円)にとどまる一方、輸入は23.8%増の1兆8,749億4,000万元(約43兆7,400億円)となった。
貿易黒字は3,547億5,000万元(約8兆2,800億円)で、総貿易額は前年比9.2%増の約4兆1,046億4,000万元(約95兆7,600億円)だった。
中国は今年に入り、先端技術製品の輸出好調を背景に予想以上に強いスタートを切り、2025年に記録した1兆2,000億ドル(約190兆8,500億円)規模の過去最大の貿易黒字を更新する可能性も指摘されていた。
しかし中東情勢の緊迫化により、こうした楽観的な見通しには不確実性が強まっている。燃料費や輸送費の上昇が世界需要を抑制しているためだ。
補助金に支えられた低コスト製造で競争力を維持してきた中国も、コスト上昇圧力に直面している。
ただし価格に敏感な需要環境では、相対的に安価な中国製品が競争優位を維持する可能性もある。
















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