
ドナルド・トランプ米大統領がイラン戦争で揺れる中国の原油供給問題を意に介さず、習近平中国国家主席についてまで直接言及した。ホルムズ海峡の緊張と米国の対イラン圧力が続く中、トランプ大統領はむしろ「中国は歓迎するだろう」と主張し、中東戦争の余波が米中の神経戦に発展する様相を見せている。

トランプ大統領は15日(現地時間)、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に「中国は私がホルムズ海峡を永久に開放することを非常に歓迎している」と発言し、「私は中国と世界のためにこの仕事をしている。中国はイランに武器を送らないことに同意した」と主張した。さらに、「数週間以内に私がそこに行けば、習主席は力強く抱きしめるだろう」と付け加えた。

トランプ大統領はフォックス・ビジネスのインタビューでも同様の主張を展開した。中国のイランへの武器支援に関する報道を確認後、習主席に書簡を送り、習主席が返信でこれを事実上否定したと説明した。ロイター通信もトランプ大統領が中国にイランへの武器送付を控えるよう要請したと伝えた。
◆ 「中国は歓迎するだろう」と自信…情勢の焦点となった原油

トランプ大統領が中国に矛先を向けた背景には、今回の戦争が中国のエネルギー安全保障を揺るがしているとの判断があるようだ。米軍事専門メディアのザ・ウォー・ゾーン(TWZ)は、中国がイラン産原油に大きく依存しており、ホルムズ海峡とイラン国内の港を巡る緊張が中国の石油供給網の不安を高めていると指摘した。トランプ大統領もインタビューで中国の事実上の弱点を石油だと指摘した。
中国はすぐに反論した。中国外交部の郭嘉昆報道官は15日、中国のイランへの軍事支援報道は「完全な捏造だ」と否定した。郭報道官は米国がこれを理由に追加圧力や追加関税措置を講じる場合には対応する意向も示した。トランプ大統領の自信に満ちた発言とは裏腹に、中国はイラン問題を巡る米国の攻勢を真正面から受けて立つ構えだ。
◆ 疑惑は武器のみならず衛星まで拡大…米中の攻防がさらに激化の可能性

論争は軍事支援疑惑を超えて情報支援問題にも広がっている。米紙フィナンシャル・タイムズ(FT)はイランが中国側の衛星資産を活用して中東の米軍基地を監視し、攻撃能力を高めたと報じた。ザ・ウォー・ゾーンはこれを引用し、今回の案件が単なる武器提供を超えて監視・偵察支援問題にまで拡大する可能性があると予測した。事実と確認されれば、中東戦争はエネルギー対立を超えて米中の安全保障衝突の新たな火種になりかねないとの見方が出ている。
結局、トランプ大統領の今回の発言は単なる外交的レトリックではなく、イラン戦争を機に中国の原油依存と対イラン連携疑惑を同時に圧迫しようとするメッセージに近い。トランプ大統領は「中国は歓迎するだろう」と発言したが、実際には中東戦争の衝撃が中国の石油供給網と米中関係を共に揺るがしているとの解釈が出ている。
















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