
ドナルド・トランプ米大統領が出席したホワイトハウス記者協会(WHCA)の晩餐会で発砲事件が発生したことについて、中国の官営メディアは、その背景に米国内の政治的分断があるとの見方を示した。
中国官営英字メディア「グローバル・タイムズ」は26日、この事件に関する米メディアの報道を引用しながら、中国外交学院の専門家である李海東氏の分析を伝えた。
李氏は「このような極端な事件の根本原因は、米国内の政治的分断と対立の激化にある」と指摘し、「既存の政治メカニズムが意見の相違を解決できないときに起こる」と述べた。また「社会的分断が現在の米国社会全体を苦しめている」と評価した。
中国の官製通信社・新華社傘下のSNSアカウントである牛弾琴も、この事件について米国の分裂の様相などを指摘した。
牛弾琴は27日の投稿で、「これは米国にとって危険なシグナルだ」と指摘した。共和党と民主党の分断を主要な要因の一つとして挙げた。
牛弾琴は、容疑者が民主党の地盤であるカリフォルニア州出身であり、思想的にも民主党寄りとされる点に触れ、「かつては両党が対立しても議論があったが今は言葉が通じず、どれだけ説明しても納得しない」とし、「どうせ銃があるのだから、弾丸に語らせるのだ」と皮肉った。
さらに、事件の原因をトランプ大統領にも求める見方を示した。牛弾琴は、容疑者が犯行前に家族へ送った声明文に「小児性愛者、強姦犯、裏切り者」といった表現が含まれていたことについて、「誰を指しているのかは明らかだろう」と指摘した。
続いてトランプ大統領の発言態度についても、「トランプ大統領に反対したり、彼の意向に従わない人物であれば誰であっても、トランプ大統領はその人を嘲笑し、笑い飛ばし、攻撃する」と述べ、「これはすでに米政界の日常になった」と批判した。
中国官営メディアは今回の事件を注視する一方で、中国の社会の安全性を強調する姿勢も見せている。
「グローバル・タイムズ」は26日のオピニオン記事で、外国人居住者や旅行者の体験として「置き忘れた所持品が戻ってきた」「暴力事件を見聞きしなかった」などの事例を紹介し、中国の安全性をアピールした。
事件は25日(現地時間)の午後、ワシントンD.C.のヒルトンホテルで開催されたWHCA年次晩餐会の会場外で発生した。
死傷者は出ておらず、コール・トーマス・アレン容疑者は事件直後に逮捕された。アレン容疑者は犯行10分前に家族に送った「声明文」で、「もはや小児性愛者、強姦犯、そして裏切り者が犯した犯罪で自分の手に罪が染まることはない」と主張していたと海外メディアは伝えた。














コメント1
インバウンド