ホワイトハウス銃撃・イラン戦争の中で英王室が訪米…英米同盟に試練
英紙ガーディアン「王室のソフト・パワーが試される」… NYT「トランプ要因が最大リスク」
イラン戦争をめぐる対立とホワイトハウスでの銃撃事件という二つの不安要因の中、英国王室が米国を訪問した。

27日(現地時間)、英国のチャールズ3世国王はカミラ王妃とともに、4日間の日程で米国を国賓訪問した。英紙ガーディアンは、ドナルド・トランプ米大統領の招待で実現した今回の訪問について、「表向きは米国独立250周年を記念する行事」としつつ、実際には冷え込んだ両国関係の改善につながるかが注目されていると報じた。
初日の行事では、トランプ大統領とメラニア・トランプ夫人がホワイトハウスで国王夫妻を出迎えた。双方はティータイムを共にし、ホワイトハウスのサウスローンに新設された養蜂箱(beehive)を視察するなど、比較的穏やかな日程となった。主要行事は2日目以降に予定されている。公式歓迎式典や首脳会談、米議会での演説、国賓晩餐会などが控えている。
一方、現地の雰囲気は緊張が高まっていると海外メディアは指摘している。最近、ホワイトハウス記者団の夕食会で銃撃事件が発生し、大統領が緊急避難する事態となったことで、米国内の政治的不安定さと警備上の懸念が改めて指摘されている。米当局は国王訪問を前に警備体制を全面的に見直したとみられる。
両国の外交面の亀裂も鮮明になっている。トランプ大統領がイラン戦争をめぐり英国に軍事支援を求めたが、キア・スターマー首相が事実上これを拒否し、関係は急速に冷え込んだ。トランプ大統領は「同盟国の支援は必要ないが確認したかった。一種の試験だった」と述べ、英国を公に批判した。
さらに、米国が英国領フォークランド諸島に関する従来の立場を見直す可能性も指摘され、両国の信頼関係は揺らいでいる。トランプ大統領は過去に同問題で英国を支持していたが、最近では方針が変わる可能性も指摘されている。英国とアルゼンチンは同諸島の領有権をめぐり対立している。また、国王の弟であるアンドルー前王子のエプスタイン(米国の億万長者で性犯罪者)事件も再び注目が集まり、王室のイメージに影響を与えている。

ただし、トランプ大統領はチャールズ3世個人については「長年の友人」として好意的な姿勢を保っている。ガーディアンは、政治的対立とは別に、国王という象徴的存在が両国関係の緩衝材となる可能性があるとみている。
今回の訪問は、約70年前の英米関係と類似しているとの見方もある。1957年、エリザベス2世女王がスエズ危機で悪化した両国関係の中で訪米し、「ソフト・パワー外交」を展開した事例が引き合いに出されている。当時、女王は親しみやすいイメージと文化的メッセージを通じて米国内の反英感情を和らげたと評価された。
チャールズ3世も、国賓晩餐会や議会演説で文化や文明の価値を強調するメッセージを打ち出すとみられる。特定の国を直接批判するのではなく、普遍的な価値を前面に出す形だ。ガーディアンはこれを、王室の象徴性とソフト・パワーを活用した伝統的な外交手法と評価している。
ニューヨーク・タイムズは、英国政府内外で今回の訪問が両国の共通基盤を再確認する契機になるとの期待があると報じた。一方で、トランプ大統領が会談でイラン、NATO、デジタル課税など敏感な問題に踏み込む可能性を指摘し、従来の外交慣例を破るような発言が出かねないことを、今回訪問の大きなリスクとして挙げた。













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