
中国の生成AI(人工知能)スタートアップのDeepSeek(ディープシーク)が、最新の生成AIモデル「V4」を含むすべてのモデルの価格を大幅に引き下げ、世界のAI市場における価格競争を加速させている。
28日、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、DeepSeekは最近、AIモデルの価格を大幅に引き下げ、同クラスのモデルであるOpenAIのGPT-5.5と比べて最大97%低い水準を提示したという。
同社は24日、最新モデル「V4」を発表した。今回のシリーズは2種類で構成され、「V4-Pro」は約1兆6000億パラメータを持つ史上最大規模のモデルだ。「V4-Flash」は2840億パラメータを搭載し、軽量化と効率性の両立を図った。
さらに26日には、すべてのモデルに適用される「入力キャッシュヒット(input cache hits)」の料金を従来の10分の1に引き下げると発表した。
この措置により、V4モデルの最低入力コストは100万トークン当たり約0.14ドル(約22円)に低下した。同社は今回の値下げが即時適用され、恒久的に維持されるとしている。
また、最新のV4-Proモデルについては、5日まで利用料金を75%割引するキャンペーンも実施されている。これを反映すると、V4-Proの価格は100万トークン当たり約0.0036ドル(約0.5円)となり、GPT-5.5の約0.5ドル(約78円)と比べて大幅に低い水準となる。
一般的に入力トークンは出力トークンの約3倍に上ることを踏まえると、総対話コストはGPT-5.5の約32分の1にとどまると分析されている。
業界では、DeepSeekのこうした積極的な価格戦略について、中国AI市場における競争激化を背景とした動きとみられている。Moonshot AIのKimi K2.6やZhipu AIのGLM-5.1などが主力モデルの価格を引き上げる中、DeepSeekは対照的な戦略を取っているとの評価だ。
市場では、今回の値下げがさらなる価格競争を招き、AI業界全体のコスト構造の変化につながるか注目されている。













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