
米国のホルムズ海峡封鎖を突破しようとしたイラン国籍のタンカーが米軍の攻撃を受けた。米軍は戦闘機がそのタンカーに向けて精密誘導弾を発射する様子の映像を公開した。
米中央軍は8日(現地時間)、SNSの「X(旧Twitter)」で、「空母のジョージ・H・W・ブッシュに搭載された米海軍のF/A-18E/F・スーパーホーネットがタンカー2隻の煙突部分に精密誘導弾を発射し、2隻を無力化した」と発表した。さらに「今回の作戦により、規則を遵守していない船舶のイランへの入港を阻止した」とし、「無力化したタンカーはシー・スターIII号とセブダ号だ」と付け加えた。
米メディアのザ・ウォー・ゾーン(The War Zone)は、米軍のスーパーホーネットがレーザー誘導爆弾を使用したと推測した。レーザー誘導爆弾は目標物にレーザーを照射して精密に誘導するスマート爆弾だ。一般的な爆弾よりもはるかに正確で民間の被害を減らすことができ、移動する標的の攻撃も可能だ。

ザ・ウォー・ゾーンは「この種の爆弾は望む効果に応じて高性能爆薬または非爆薬を使用できるが、今回は非爆薬が使用された可能性が高い」と説明した。
これに先立ち米軍は、米国のドナルド・トランプ大統領がイランとの終戦交渉が迫っていると発言した6日にも、イラン国籍のタンカー「ハスナ号」にスーパーホーネットを発進させ、20mm機関砲で舵を攻撃して無力化した。翌7日にも米軍はゲシュム島、バンダレ・アッバース、シリークなどホルムズ海峡一帯のイラン軍事施設を攻撃した。これに対しイラン軍はホルムズ海峡東側とチャバハール港の南側にある米軍の艦艇を攻撃した。
イランは、米軍がイランのジャースク港沿岸とアラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ港近くでイランのタンカー2隻を攻撃し合意を破ったと主張した。先にイランの民間地域を攻撃したため、米艦艇を攻撃したと述べた。
米国は先月7日、イランと休戦に合意した後も、同月の13日からホルムズ海峡及び近隣のイラン港でイラン関連船舶の出入りを制御する逆封鎖を実施した。米中央軍は8日、「米軍はイラン港を出入りしようとしたタンカー70隻以上を阻止した」とし、「これらの商船は1億6,600万バレル以上のイラン産原油を輸送できる能力を持ち、経済的価値に換算すると130億ドル(約2兆430億円)に達する」と主張した。
ただし、米軍の逆封鎖措置の効率性に疑問を持つ声は依然として存在する。米ワシントン・ポスト(WP)は7日、情報筋4人を引用し、「今週、米国政府に伝達された米中央情報局(CIA)の機密文書によると、イランは米国の海上封鎖を3~4か月間さらに耐えることができ、その後、深刻な経済的困難に直面することになるという」と報じた。これはトランプ大統領が少なくとも3か月以上にわたり現状を維持してこそ、イランに対する「経済的兵糧攻め」作戦が目に見える成果を上げ得ることを意味する。また、世界を苦しめている原油高の状況も、少なくとも3か月以上続く可能性があることを示している。
米国とイランの終戦交渉は依然として行き詰まりの局面から抜け出せずにいる。トランプ大統領は8日、米国の終戦提案に関するイラン側の返答を近く受け取ることを期待すると述べたが、9日の午後(現地時間)まで両国政府は公式発表を行っていない。

米トランプ政権は依然として交渉の進展に対する期待感を「公然と」示しているが、イランは公式な言及を控えている。現在までイラン側の公式な立場は、米国が提示した案を検討中というレベルにとどまっている。一部ではイランが交渉の時間を延ばし、米国から追加の譲歩を引き出そうとする戦略を取っているとの見方も出ている。
これに対しトランプ大統領は、イランへの軍事攻撃再開の意向を示し、圧力をかけ続けている。彼は最近SNSの「トゥルース・ソーシャル」に、「イラン軍艦159隻」という文言とともに、過去の政権時代には海上にあったイラン軍艦が、自身の在任期間中には沈没した姿で描かれた人工知能(AI)生成とみられる画像を投稿した。また、イランのドローン(無人機)が海に墜落する様子を蝶に見立てた画像も公開し、「ドローンが蝶のように落ちている」という文言も投稿した。













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