中国・小鵬、ロボタクシー初出荷…テスラ・ウェイモ追撃へ
小鵬フラッグシップSUV「GX」と同一プラットフォーム採用
中国電気自動車メーカーの小鵬汽車(シャオペン)が、量産型ロボタクシー車両の初試作車出荷に成功し、自動運転市場競争へ本格参入した。
IT専門メディア「エレクトレック」などによると、小鵬は18日(現地時間)、中国・広州の生産ラインで量産型ロボタクシー車両の第1号試作車を出荷した。
これにより小鵬は、中国国内で自社開発技術を基盤にロボタクシー量産を実現した初の自動車メーカーとなった。

今回の車両は、レベル4自動運転基準に合わせて設計された。
特に、小鵬が独自開発した「Turing AIチップ」4基を搭載し、合計3,000TOPS(1秒当たり3,000兆回演算)の演算性能を実現している点が特徴だ。
このロボタクシーは、小鵬が最近発売したフラッグシップSUV「GX」と同一プラットフォームをベースに開発された。
両車種は、自社開発AIチップ、「VLA 2.0」自動運転システム、ボッシュ製ステア・バイ・ワイヤ、航空機レベルの6重冗長安全アーキテクチャなどを共有している。
一方で、ロボタクシー用途に合わせ、車内構成は大幅に変更された。
車両には、プライバシーガラス、グラビティシート、後席エンターテインメントディスプレイ、音声制御による室内設定機能などが搭載された。
小鵬は今後、5人乗り、6人乗り、7人乗りなど多様なロボタクシーモデルを展開する計画だ。
これは、当初から運転席や操縦装置を排除したロボタクシー専用モデルを開発中のテスラ「Cybercab」や、吉利汽車(Geely)の「EVA Cab」とは異なる戦略となる。
小鵬は、一般乗用車とロボタクシーがプラットフォームを共有することで、コスト削減や開発速度向上効果を期待している。

引用:小鵬汽車(シャオペン)
LiDARなしで動作する「Pure Vision」技術
LiDARなしで動作する「Pure Vision」技術
小鵬ロボタクシーには、LiDARセンサーや高精度地図を使わず、AIのみで走行する「Pure Vision Solution」が採用された。
これは、テスラが推進するビジョンベース自動運転戦略に近いアプローチだと評価されている。
中核技術となる「VLA 2.0」は、従来の「Vision・Language・Action」構造から言語変換段階を省略し、システム応答遅延を80ミリ秒(ms)以下へ短縮した。
小鵬は、新システムについて、前世代比で推論速度が12倍高速化され、競合他社比でも運転介入頻度や乗り心地面で約5倍優れた性能を持つと説明している。
競争激化するグローバル・ロボタクシー市場
これまでテスラは、米テキサス州オースティンで運転者同乗型ロボタクシーを運営してきた。
しかし今年に入り、完全無人車両による試験運行拡大を進めている。
ウェイモ(Waymo)は、米主要都市で毎週数十万件規模の商用ロボタクシーサービスを展開し、業界首位を維持している。

引用:小鵬汽車(シャオペン)
中国では百度(Baidu)が20以上の都市で「Apollo Go」を運営中だ。
同社は昨年末に目標としていた週間運行件数25万件を達成した。
また、Pony.aiとWeRideも、それぞれ1000台以上の自動運転車両を運営している。
最近、吉利汽車が公開した「EVA Cab」も有力競合モデルとして挙げられている。
同車両は運転席なしで設計されており、デュアルNVIDIA DRIVE Thor-UチップとLiDARを含む43個のセンサーを搭載し、来年から運行開始予定となっている。
ただし業界では、小鵬について、実際のレベル4自動運転運営経験がまだ不足している点を課題として指摘している。
百度は長年蓄積してきた実走行データを保有しており、テスラもすでに公道で無人ロボタクシーを運営中だ。
吉利汽車も既存モビリティープラットフォームを活用したサービス拡大を準備している。
エレクトレックは、「ロボタクシー産業では、生産ライン出荷そのものよりも、実際の公道試験運行による技術検証と経済性確保の方が重要だ」と指摘した。
そのうえで、「小鵬はまだその課題を解決しなければならない段階にある」と評価している。
















コメント1
竹森
世の中は確実に変化、しているので、自身も変わろうと、頑張ります。