デザイン酷評相次ぎ株価8.5%安

イタリア高級スポーツカーブランドのフェラーリが、初の純電気自動車(EV)「Luce(ルーチェ)」を公開した後、デザインへの厳しい批判が相次ぎ、株価が急落した。
26日(現地時間)付の英フィナンシャル・タイムズ(FT)などによると、フェラーリ株は同日、イタリア・ミラノ株式市場で8.5%安で取引を終えた。
今回の株価急落は、最近公開された初の電動スポーツカー「ルーチェ」をめぐる否定的反応が影響したとみられている。
オンラインコミュニティーや消費者の間では、新型車デザインについて、「ブランドへの冒涜」「心底失望した」といった評価が相次いだ。
ジョン・エルカン会長は、「これまでできなかったことをやりたかった」としたうえで、「より速く、ドライバーが本当に運転したいと思える車を作ることが目標だった」と説明した。
ルーチェは、停止状態から時速60マイル(約96キロ)まで2.5秒以内で加速し、最高速度は時速190マイル(約306キロ)以上に達する高性能モデルだ。
4輪それぞれにモーターを配置し、四輪操舵システムや新型アダプティブサスペンションも採用された。
しかし、デザインをめぐる反応は冷ややかだった。
従来フェラーリのスポーツカーが、筋肉質なボディーや攻撃的エアインテーク、低くワイドなシルエットを強調してきたのに対し、ルーチェは全体的に滑らかで丸みを帯びた外観を採用した。
バッテリーが床下へ配置されたことで、車高や着座位置も従来モデルより高くなった。
元フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼーモロ氏は、「我々は伝説を破壊する危険に直面している」と批判した。
さらに、「せめてあの車からはロゴだけでも外してほしい」と皮肉を飛ばした。
そのうえで、「少なくとも中国メーカーにコピーされることはないだろう」と揶揄交じりに語った。
業界では、電動スポーツカーは完成車メーカーにとって特に難易度の高い分野とされている。
内燃機関スポーツカー特有のエンジン音や走行感覚をEVで再現するのが難しい上、大型バッテリーが車両性能やバランスにも影響を与えるためだ。
フェラーリのベネデット・ヴィーニャCEOは今回の論争について、「人々が非伝統的モデルへどう反応するかを恐れてはいない」と述べ、正面突破姿勢を示した。
一部では、初期反発があっても限定販売戦略によって収益性への影響は限定的との見方も出ている。













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