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マスク氏は「OpenAI」をどこまで握ろうとしたのか…法廷証言で見えた創業期の深い溝

有馬侑之介 アクセス  

OpenAIの営利転換をめぐり、マスク氏とアルトマン氏の主張が対立している

引用:Newsis
引用:Newsis

OpenAIの営利企業化をめぐるイーロン・マスク氏の訴訟で、OpenAI最高経営責任者(CEO)のサム・アルトマン氏が初めて法廷で証言し、「マスク氏も営利構造への転換を望んでおり、会社の支配権を得られなかったため訴訟を起こした」と主張した。マスク氏側はこれに対し、アルトマン氏の虚偽説明や利益相反の疑惑を追及し、「非営利団体を私物化した」と批判した。

フィナンシャル・タイムズ(FT)やウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などによると、アルトマン氏は12日、米カリフォルニア州オークランドの連邦裁判所で開かれた裁判に証人として出廷し、マスク氏が主張する「裏切り」疑惑や非営利の理念を損なったとの指摘を全面的に否定した。

マスク氏が起こした今回の訴訟は、アルトマン氏やOpenAIの初期投資者だったMicrosoftなどが、非営利組織だったOpenAIを営利企業へ転換するために共謀したという内容だ。マスク氏は2015年、アルトマン氏とOpenAIを共同設立し、初期資金として少なくとも4,400万ドル(約69億4,000万円)を支援したが、経営権をめぐる対立の末、2018年に同社を離れた。その後、OpenAIは2019年に営利子会社を設立し、2025年には公益目的の営利法人構造へ再編された。

今回の訴訟は、企業価値が約8,520億ドル(約134兆4,000億円)と評価されるOpenAIの支配構造や、今後の新規株式公開(IPO)計画にも影響を与えかねない重要な裁判とみられている。マスク氏はOpenAIの営利法人化を取り消すことや、1,000億ドル以上(約15兆8,000億円以上)の損害賠償を求めている。請求内容には、営利部門の収益を非営利組織に還元する案も含まれている。

アルトマン氏はこの日、マスク氏が現在の主張とは異なり、当初は営利構造への転換の必要性に同意していたと説明した。さらに、マスク氏はOpenAIに対する「完全な支配権」を望んでいたと主張した。

アルトマン氏は、初期の営利法人化をめぐる議論で、マスク氏が株式90%を要求したと証言した。マスク氏は、自分が最も有名な人物であり、1回投稿すれば会社の価値が急騰するとも話していたという。

また、共同創業者らが「あなたが亡くなったら支配権はどうなるのか」と尋ねると、マスク氏は「深く考えたことはないが、子どもたちに移るかもしれない」と答えたという。

アルトマン氏はこのやり取りについて、「ぞっとする瞬間だった」と振り返った。そのうえで、「私たちがOpenAIを作った理由の一つは、汎用人工知能(AGI)がたった一人の支配下に置かれてはならないと考えたからだ」と述べた。

アルトマン氏は、マスク氏が最終的にOpenAIの成功可能性を信じられなくなり、会社を離れたとも明らかにした。法廷に提出されたメールによると、マスク氏はかつてOpenAIについて、Google DeepMindに対抗する「本格的な競争相手ではない」と評価していた。

引用:Newsis
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マスク氏側はこの日、アルトマン氏の信頼性や利益相反の問題を重点的に追及した。マスク氏側の弁護士であるスティーブン・モロ氏は、アルトマン氏に「あなたは完全に信頼できる人物なのか」と問いただした。

特に、2023年末に起きたアルトマン氏の解任騒動で、取締役会が問題視した「率直さを欠いたコミュニケーション」の問題が改めて取り上げられた。当時の取締役会は、アルトマン氏が「取締役会とのやり取りで一貫して率直ではなかった」と説明していた。

これに対し、アルトマン氏は当時の騒動について「大きな裏切りであり、苦痛を伴う出来事だった」と述べた。一方で、「明らかな誤解や信頼の崩壊はあったが、取締役会をだまそうとしたことはない」と釈明した。ただし、「人生の中で一度も真実ではないことを言ったことがないとは言えない」とも話した。

マスク氏側は、アルトマン氏の個人投資とOpenAIの事業との利益相反についても追及した。法廷での証言によると、アルトマン氏はOpenAIと電力契約を結んだ核融合企業ヘリオンの株式16億ドル(約2,523億2,000千万円)相当を保有しているほか、RedditやStripeにも多額の株式を持っている。

マスク氏側は、アルトマン氏が利害関係のあるRedditとの交渉に直接関わった点などを指摘し、倫理上の問題があると批判した。これに対し、アルトマン氏は「意思決定の過程では自ら関与を避けようと努めたが、交渉の場にいたことは事実だ」と認めた。

一方、アルトマン氏は、マスク氏の経営スタイルがOpenAIに悪影響を及ぼしていたとも主張した。マスク氏は研究者らを競わせ、「チェーンソーを振り回すような勢いでリストラを進めろ」と圧力をかけていたとし、「マスク氏が去ったことで、むしろ組織の士気は上がった」と指摘した。

これに対し、マスク氏側はアルトマン氏が非営利組織を事実上私物化し、巨額の私的利益を得ていると主張している。さらに、OpenAIの営利転換の無効化とアルトマン氏の解任が必要だと改めて訴えた。

有馬侑之介
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

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