レバノン攻撃などを「停戦違反」として攻撃を再開…トランプ大統領は報復自制を求める

イランがイスラエルに向けた弾道ミサイル攻撃を再開した。米国とイランの停戦後では初めてで、イスラエルによるレバノン攻撃への報復とみられる。米国のドナルド・トランプ大統領は、イスラエルに報復攻撃を控えるよう求めるメッセージを発した。
カタールの放送局アルジャジーラによると、イスラエル軍はイスラエル時間7日夜、イランによるミサイル攻撃を受けたと発表した。イランが発射したミサイルは11発で、イスラエル軍は防空システムですべて迎撃したという。
イスラエル軍報道官のエフィ・デフリン氏は記者会見で、イランの攻撃を「重大な過ち」と位置づけ、イスラエル軍が今後の作戦計画を策定していると明らかにした。デフリン氏は、イスラエル軍がレバノンへの攻撃を継続する方針も示している。
イランのイスラム革命防衛隊は声明を出し、イスラエル北部ハイファ近郊のラマトダビド空軍基地を標的に弾道ミサイルを発射したと発表した。革命防衛隊は、この基地がレバノン南部やベイルートなどに対するイスラエル攻撃の拠点だとして、攻撃目標にしたと説明している。
革命防衛隊は今回のイスラエルへの攻撃を「警告」と位置づけ、「侵略が繰り返されれば、対応はさらに拡大する」と警告した。さらに、米国との停戦は「すべての戦線での停戦」が条件だったにも関わらず、イスラエルによるレバノン攻撃、米国によるイラン沿岸部への攻撃、イラン船舶の拿捕などが繰り返され、停戦条件は守られていないとの立場を示した。

トランプ大統領「イスラエルが報復しないことを望む」
イスラエルがイランへの報復攻撃に踏み切れば、米国とイランの停戦は崩れる可能性が高い。現在進められている米国とイランの終戦交渉も継続が難しくなる。トランプ大統領は「イランの攻撃で負傷者は出ていない。イスラエルが報復しないことを望む」と述べた。
米ニュースサイトのアクシオスによると、トランプ大統領は「もしビビ(イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相)が報復攻撃をすれば、過去47年、あるいは過去3,000年と同じように、紛争が続くだけだ」と語ったという。
米国とイランは4月8日の「2週間の停戦」を出発点に、全面戦争を回避しながら終戦交渉を続けている。ただ、この停戦が始まった当初から、イスラエルはレバノン国内のヒズボラ掃討を名目にレバノンへの攻撃を続け、リタニ川以南のレバノン南部地域を事実上占領した。首都ベイルートを含むレバノン全域への空爆も続いている。ヒズボラも、イスラエル北部とレバノンに進駐したイスラエル軍への攻撃をやめていない。
米国の主導でイスラエルとレバノンは停戦履行計画にも合意しているが、その目的が「ヒズボラ根絶」とされるため、実質的な停戦の実現にはまったくつながっていない。イスラエルによるレバノン空爆はこの日も続いた。イランのミサイル攻撃が行われる直前にも、イスラエルはベイルート南部郊外を空爆した。













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