
7日(現地時間)、イスラエルとイランが戦闘を繰り広げ、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、米国のドナルド・トランプ大統領に従属する関係にあることが明確になったと、ニューヨーク・タイムズ(NYT)が8日に報じた。
ネタニヤフ首相はイランへの攻撃を命じることで、トランプ大統領に対抗する能力があることを支持者に誇示しようとした可能性がある。しかし、トランプ大統領の圧力でイランへの攻撃を中止し、以前と同様にトランプ大統領に従属していることが浮き彫りになった。
ネタニヤフ首相が、トランプ大統領がイランと進めてきた和平交渉を無にしようとイランを攻撃したのであれば、トランプ大統領の圧力で攻撃を中止したことは、その意図が失敗したことを示している。7日の15時間に及ぶイランとの交戦が、イスラエルにとって不利な結果をもたらしたためだ。
イスラエルは今や、イランがレバノンの代理の軍事組織であるヒズボラに、イスラエル北部の民間人を攻撃させる可能性があること、イスラエルによるヒズボラへの報復攻撃が、イランの対イスラエルのミサイル発射を引き起こす可能性があること、そしてトランプ大統領が、イスラエルによるイランへの反撃を、過度に強く、または過度に長く行わせないようにできることを、理解するようになった。
イスラエル国家安全保障研究所のラズ・ジムト・イラン・プログラム所長は「重大な変化だ」とし、今回、イラン政府が「トランプ大統領が戦争の再開を望んでいないため、レバノン情勢を米国との交渉に結びつけてもよい」との結論を出したことを示していると指摘した。
今回の交戦は、イスラエルとレバノンの間の新たな停戦がワシントンで成立してから、数日後に勃発した。ヒズボラがその合意を拒否し、イスラエルは、ヒズボラがイスラエルの領土を再び攻撃した場合、ベイルートを報復として攻撃すると警告していた。
ヒズボラが7日、イスラエルに向けてロケット弾を発射すると、ネタニヤフ首相は、ベイルート南部の郊外にあるヒズボラの拠点ダヒエを攻撃するよう命じた。数時間後、イランはイスラエルに向けてミサイルを発射した。8日には、イエメンのイランの同盟勢力であるフーシ派がイスラエルに向けてミサイル1発を発射し、紅海を通過するイスラエルやイスラエル関連の船舶を攻撃すると警告した。
イラン専門のイスラエル軍の軍事情報の退役将校であるダニー・シトリノビッツは、イランとイスラエルがいずれも、自らの「方程式」を戦場に強いようとしたと述べた。
シトリノビッツは「イスラエルは、イスラエル本土はもちろん、国境地帯に駐留するイスラエル軍に対する攻撃が、すべてダヒエ攻撃の理由になると言っている。一方、ヒズボラは『ダヒエはテルアビブに相当し、我々の南部の村は、お前たちの北部の村に相当する』と言っている」と指摘した。
8日、ネタニヤフ首相は、イランとヒズボラの新たな方程式は「到底耐えられず、受け入れることもできない」とし「我々は、敵に対して行動する権利を主張する」と強調した。
ネタニヤフ首相は、ダヒエとイランを攻撃することで、自らの支持者に、トランプ大統領に対抗できることを誇示した。トランプ大統領に対抗する姿勢を見せることは、再選をめぐる争いを前に支持率が低迷するネタニヤフ首相にとって、意味のあることだった。
しかし先週、怒ったトランプ大統領が罵声まで浴びせてネタニヤフ首相を侮辱し、ネタニヤフ首相は8日、結局トランプ大統領の圧力に屈した。
多くのイスラエル人は、米国とイランの間で最終的に合意が成立しても、イランの核計画を抑制するどころか、イラン経済を復活させ、イランの影響力やイスラエルへの脅威となる能力を強化しかねないと懸念している。
一部では、ネタニヤフ首相が、イランとの交戦が急速に拡大すれば、米国とイランの交渉を無にできると計算したのではないかとの見方も出ていた。しかし、トランプ大統領がネタニヤフ首相に「直ちに射撃を止めろ」と要求したことで、戦闘は拡大せず、急速に終了した。
これについてシトリノビッツは「トランプ大統領が、イランとの合意の達成に戦略的な利害関係があることが、明確になった」と述べた。
今回の戦闘の過程は、ネタニヤフ首相が2月に米国とともにイスラエルをイランとの戦争に導いて以来、多くのイスラエル人を悩ませ続けている現実を、浮き彫りにした。
ジムト氏は「イスラエルが米国の軍事力を享受できることは大きな利点だが、この戦争をいつ、どのように終わらせるかの決定が、トランプ大統領に完全に依存していることが明らかだという点が、本当に大きな欠点だ」とし「トランプ大統領が戦争の再開を望まない限り、イスラエルは何もできない」と指摘した。
















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