運転支援機能を作動させて30秒後に「ドン」、一家3人死亡

最近、中国の自動車メーカ各社が相次いでスマート運転機能を打ち出す中、運転支援機能を作動させた後に、ハンドルから手を離した運転者が、わずか30秒後に事故を起こし、一家3人が死亡する惨事が発生した。
3日、中国の毎日経済新聞によると、江西省瑞金市の高速道路で昨年発生したスマート運転支援機能に関連する交通事故について、調査結果と処分内容が公表された。
事故当時、運転者の張氏(27)は両親と共に旅行を終え、広東省へ戻る途中だった。張氏は事故当日の午前3時8分、高速道路のサービスエリアで車両を充電した後に再出発し、午前3時59分34秒、自らスマート運転支援機能を起動した。
調査の結果、張氏は機能を作動させた直後、両手をハンドルから完全に離していたことが確認された。
そして約30秒後の午前4時頃、車両は高速道路の追い越し車線に停止していた大型トラックにそのまま衝突した。この事故で張氏と両親の一家3人全員が死亡した。
トラックはそれより約20分前、前方車両を追い越そうとしていた際に突然速度が低下し、エンジンが停止した状態だった。運転手は何度も再始動を試みたものの失敗し、車両はそのまま追い越し車線に停止した。
運転手はハザードランプを点灯させ、後方にラバーコーン4個を設置したが、法令で定められた安全距離の確保や警告標識の設置、警察への通報などの措置は講じていなかったことが分かった。
事故の責任は双方にあると結論付けられた。
調査当局は、トラック運転手が不具合のある車両を運転していたことに加え、高速道路上で車両が停止した後も適切な安全措置を取らなかった点を事故原因として指摘した。一方で、乗用車の運転者についても、夜間にも関わらずスマート運転支援機能に過度に依存し、前方の状況を十分に確認していなかった点が事故の主要な原因の一つだと判断した。
トラックの運転手は刑事手続きに付され、乗用車の運転者については事故で死亡したため、別途処罰は行われなかった。
事故の報道を受け、中国のインターネット上ではスマート運転支援機能を巡る議論が再燃している。
一部のネットユーザーからは、「命を支援機能に委ねてはならない」、「ハンドルから手を離した時点ですでに危険だった」として、運転者の過信を指摘する声が上がった。
その一方で、「深夜の高速道路の追い越し車線に大型トラックが停止していたのなら、人が運転していても避けるのは難しかっただろう」、「警告標識も十分に設置していなかったトラック側の責任の方が大きい」との意見も少なくない。
技術は急速に進歩しているものの、運転者の責任まで肩代わりするものではない。今回の事故は、先進運転支援機能をどこまで信頼すべきか、そして事故発生時の責任の所在をどこに求めるべきなのかを改めて考えさせる事例となっている。

















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