
核兵器を保有する国々が、備蓄していた核弾頭を実戦配備に移す動きを拡大していると、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が報告書で警告した。
フランス24は7日(現地時間)、SIPRIが公開した報告書を引用し、世界の核兵器保有国で核弾頭を運搬手段に搭載する動きが増えており、紛争リスクが高まっていると報じた。
報告書は、核弾頭数が過去数十年にわたって減少してきたものの、地政学的競争や軍備増強により、核兵器が再び増加に転じる可能性があると指摘した。
SIPRIは、冷戦終結後に核弾頭の解体が急速に進んだ結果、現在の世界の核弾頭総数は約1万2,187発となり、このうち約9,745発が潜在的な使用に備えて保管されていると推定している。
一方、SIPRIのカリム・ハガグ所長はAFP通信に対し、「核兵器の数は減少しているものの、核リスクの水準がさらに高まっていることが懸念される」と述べた。
SIPRIは、今後数年以内に核兵器の減少傾向が増加に転じ、新たな核兵器の配備ペースが加速すると予測している。
ハガグ所長は、核兵器を保有する大国間の競争激化に加え、国際合意を含む戦略兵器管理体制が効力を失いつつあることも懸念材料だと指摘した。
米国とロシアは世界の核兵器の83%を占め、両国はいずれも約5,000発の核弾頭を保有している。
英国とフランスはそれぞれ290発と225発の核兵器を維持してきた。英国は保有上限を引き上げており、今後増加すると予想されている。
フランスでも3月、エマニュエル・マクロン仏大統領が核兵器の備蓄増加を指示した。
現在、インドとパキスタンはそれぞれ190発、170発の核兵器を保有している。ただ、パキスタンは核分裂性物質の備蓄を増やしており、2030年代には核兵器の保有数が増加すると予想されている。
SIPRIは、北朝鮮が約60発の核弾頭を保有しており、その数を飛躍的に増やすという目標を維持していると分析した。
このほか、核兵器の保有を認めていないイスラエルも、今年初め時点で約90発の核弾頭を保有しており、核兵器の近代化を進めているとみられると、報告書は明らかにした。
















コメント0