「暗殺を警戒して娘たちも?」…プーチン家族のヴァルダイ公邸隠遁説広がる

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の2人の娘が、ヴァルダイの森の中にある大統領公邸で大半の時間を過ごしているとの主張が浮上した。英国メディアはこの報道を受け、プーチン大統領が暗殺への懸念から家族をより安全な場所に集めているのではないかとの見方を伝えている。
英紙デイリー・エクスプレスとザ・サンは8日(現地時間)、ロシアの独立系テレグラムメディア「モジェム・オブヤスニト(We Can Explain)」が7日に報じた内容を引用し、プーチン大統領の2人の娘、マリヤ・ボロンツォワ氏とカテリーナ・チホノワ氏がヴァルダイの大統領公邸施設に滞在していると伝えた。
モジェム・オブヤスニトは、プーチン大統領の2人の娘が最近、公の場に姿を見せる機会を増やし、ロシアの政治・経済エリート層の中で存在感を高めていると分析した。同メディアは関係者の話として、2人が大半の時間をヴァルダイにある大統領公邸「ドルギエ・ボロディ」で過ごしていると主張している。
ヴァルダイ公邸は、ロシア北西部ノヴゴロド州のヴァルダイ湖近くの森の中にあるプーチン大統領の主要な居住地として知られている。モジェム・オブヤスニトは、ここにプーチン大統領の長年の交際相手と噂されてきた元新体操選手のアリーナ・カバエワ氏や、ほかの子どもたちも滞在していると伝えられていると付け加えた。ただし、クレムリンはこうした疑惑を公式には認めていない。
公の場に姿を見せる2人の娘、実際の居住地はヴァルダイか
プーチン大統領は長年にわたり、2人の娘の身元について公に語ってこなかった。公式の場でも娘たちの名前を直接口にすることはなかった。しかし最近では、2人ともロシアの主要な行事や産業分野で徐々に表舞台に姿を見せるようになっている。
長女のマリヤ・ボロンツォワ氏は医学・遺伝学分野で活動してきた人物で、次女のカテリーナ・チホノワ氏は技術・イノベーション分野で影響力を拡大してきた人物として知られている。モジェム・オブヤスニトは、2人がサンクトペテルブルク国際経済フォーラムなど政権中枢の主要行事に登場し、「イノベーション」や「未来産業」の象徴的存在として位置付けられていると指摘した。
エクスプレスとザ・サンは、2人の娘の積極的な公的活動とヴァルダイ公邸滞在説が、プーチン大統領の身の安全への懸念と結び付けられて注目を集めていると伝えた。ウクライナ戦争の長期化やドローン攻撃の脅威が続く中、プーチン大統領が家族の保護により神経を使っているとの見方が出ている。
英国メディアは、プーチン大統領が暗殺の可能性を警戒し、2人の娘や孫たちを厳重な警備体制が敷かれた公邸施設へ移したのではないかとの疑惑も提起した。ただし、原典にあたるモジェム・オブヤスニトの報道は「2人の娘が大半の時間をヴァルダイ公邸で過ごしている」という趣旨に近い。「暗殺への懸念から家族を集めた」という表現は、英国の大衆紙がより踏み込んで解釈した部分とみられる。
戦争長期化の中で高まる「プーチン家族」への関心
プーチン大統領の家族をめぐる関心は、ロシア国内政治とも密接に関係している。プーチン大統領が長期政権を維持する中、2人の娘が公的行事や企業活動で存在感を高めていることから、後継者問題や権力周辺部の変化の可能性をめぐる観測も出ている。
モジェム・オブヤスニトは、プーチン大統領がかつて娘たちを徹底的に表舞台から遠ざけていたにもかかわらず、現在では2人がロシアの主要フォーラムに登場し、数十億ルーブル規模の事業と関わる人物として浮上していると主張した。また、戦争期間中にむしろ2人の娘により多くの機会と利益をもたらしたとの批判も提起している。
ただし、ロシアはプーチン大統領の家族に関する情報の公開を極めて制限している。クレムリンはプライバシー保護を理由に家族問題についてほとんど言及せず、独立系メディアによる関連報道にも公式な反応を示さないケースが多い。
今回の報道も、ロシアの独立系テレグラムメディアと英国の大衆紙を通じて提起された疑惑の域を出るものではない。それでも、プーチン大統領の2人の娘が公的活動を拡大している時期にヴァルダイ公邸滞在説まで浮上したことで、戦争長期化の中、ロシア権力中枢の家族問題が再び国際的な関心事となっている。















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