
米国のドナルド・トランプ大統領が秘密作戦を通じて原油1億バレル以上を国際市場に供給したと主張した。
トランプ大統領は10日(現地時間)、SNSの「トゥルース・ソーシャル」に、「先月、私はホルムズ海峡を通過するタンカーおよびその他の商船を支援する秘密任務を偉大な米軍に指示した」とし、「その結果、1億バレル以上の石油が海峡を通過して公開市場に入り、200隻以上の商船が安全に通過した」と主張した。続けて「この極めて成功した取り組みはイランではなく、米国がホルムズ海峡を制御しているからだ」とし、「イランの軍は敗北し、経済は崩壊した」と付け加えた。
これに先立ち、トランプ大統領は米ホワイトハウスの執務室でも記者たちと会い、「我々は毎晩、数百万バレルの石油を(ホルムズ海峡から)抜き取った。だから原油価格はバレル当たり250ドル(約4万130円)ではなく85〜90ドル(約1万3,600円〜1万4,400円)の水準にある」とし、「先日の夜には、イランのレーダーが(米軍の攻撃で)破壊されて探知できない間、ライトを消して22隻の船舶を抜き取った」と強調した。
これに関連して米エネルギー省のクリス・ライト長官はこの日、米議会の公聴会で「米軍を活用して原油の流れを増やした結果、ホルムズ海峡を通じた原油輸送が増加した」と明らかにした。ロイター通信は「トランプ大統領が言及した1億バレルは、世界の1日の原油消費量に相当する規模だ」と伝えた。
ただし、トランプ大統領はその主張に対する正確な根拠を示していない。4月に米国とイランが休戦した直後、海峡は事実上閉鎖され、1日の通過船舶は4〜7隻に過ぎなかった。米フォーチュンによると、今月初めには通行がやや増え、最近3週間で約70隻の船舶が海峡を行き来したとされるが、ほとんどの船舶が自動船舶識別装置(AIS)を切って運航していたと推定されるため、実際の通航規模を把握するのは難しいという。
米軍の封鎖のおかげで原油1億バレルが市場に放出されたというトランプ大統領の主張が出た後、イランはホルムズ海峡を完全に閉鎖すると通告した。イラン軍を統合指揮するハタム・アル・アンビヤ中央軍事本部は11日の声明で「ホルムズ海峡を閉鎖し、タンカーと商船を含むすべての船舶の通航を禁止する」とし、「海峡の通過を試みるすべての船舶は発砲の標的になる」と明らかにした。
現地メディアはこの日、ホルムズ海峡の通過を試みた船舶2隻を狙ってイラン軍の発砲が行われたと報じた。イランによるホルムズ海峡閉鎖の発表は、米中央軍がイランに対する追加空爆を発表した直後に行われた。中東地域の米軍を管轄する米中央軍はこの日、SNSの「X(旧Twitter)」を通じて、「今日の午後5時15分(米東部時間・日本時間は11日の午前6時15分)、イラン国内の複数の目標を対象に追加的な自衛攻撃を開始した」と明らかにした。トランプ大統領もこの日、取材陣と会い「今日イランをさらに強く再攻撃する」とし、追加攻勢の意志を示した。
現在、両国の終戦交渉は行き詰まりから抜け出せない様相だ。AFP通信は9日、事情に詳しい外交官を引用して「カタールの交渉団が米国との協議に従い、この日の朝テヘランに訪れ、残った意見の相違を縮めるためにイラン側と会った」と報じた。トランプ大統領はトゥルース・ソーシャルに「イランは言葉だけで行動がない。自国にとって有利な合意を交渉するのに時間をかけ過ぎた。その代償を払わなければならない」とし、発電所や橋などイランの重要インフラを狙った追加攻撃の可能性も示唆した。
これにイランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領はXを通じて、「インフラ攻撃の脅威は力の誇示ではなく絶望の表れだ」と一蹴し、「どんな圧力や脅威にも断固として立ち向かう」と反論した。














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