
米国とイランによる終戦了解覚書(MOU)の締結が迫っていると伝えられる中、イランの強硬派は合意反対デモを開き、自国の交渉団への圧力を強めている。これに合わせ、イランは米国の独立250周年に当たる7月4日、イラン戦争初日に米国の攻撃で死亡したイランの最高指導者であるアリ・ハメネイ師の葬儀を執り行う予定だ。

3日(現地時間)、イラン・インターナショナルなどは、イランの強硬派が同日、首都テヘランとシーア派の聖地マシュハドで、米国との終戦合意に反対するデモを開いたと報じた。デモ隊は、イラン交渉団を率いるセイエド・アッバス・アラグチ外相と、モハンマドバーゲル・ガリバーフ国会議長に激しい批判を浴びせている。
デモ隊は「アラグチに死を」、「アラグチは恥を知れ」、「最高指導者が流した血はどうなるのか」などと声を上げた。とりわけアラグチ外相については「不名誉な妥協主義者であり、侵入者だ」と非難し、米国と結託していると主張している。

強硬派は、米国との交渉過程でイランがあまりに多くの譲歩をしたと問題視する。さらに、イランの最高指導者であるモジュタバ・ハメネイ師の承認がない限り、いかなる合意も有効ではないと訴えている。強硬派とされるイランのセイエド・マフムード・ナバビアン国会議員は、終戦合意案について「イランが米国の植民地になるという話だ」と批判した。
今回のデモを巡っては、対イラン制裁の緩和を進める政府側と、米国との関係改善に反発する強硬派陣営との対立が表面化したとの分析が出ている。

米国のドナルド・トランプ大統領は、イランとの合意案に14日に署名する予定だと明らかにしている。終戦合意の署名を前にイラン強硬派の反発が強まっており、今後の合意履行が順調に進まない可能性があるとの見方も示される。
さらに、イランは米国の独立250周年に当たる7月4日、イランの最高指導者であるアリ・ハメネイ師の葬儀を行う予定だ。アリ・ハメネイ師は2月28日(現地時間)、米国によるイスラエルへの空爆で爆死した。遺体は4日と5日、テヘラン市内の聖地イマーム・ホメイニ・モサラに安置され、告別の儀式が営まれる。6日にテヘラン、7日に聖地コムで葬列が進み、9日に聖地マシュハドのイマーム・レザー聖廟に埋葬される予定となっている。当初、葬儀は3月に予定されていたものの、イラン戦争の長期化を受けて延期された。
















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