
2026 FIFAワールドカップは開幕とともに大きな注目を集めているが、一部の試合で空席が目立ち、集客を不安視する声が上がっている。特に、高額なチケットが一般のファンをスタジアムから遠ざけているとの批判が相次いでいる。
13日(現地時間)のロイター通信によると、11日にメキシコ・グアダラハラのエスタディオ・グアダラハラで行われた韓国対チェコのグループリーグ初戦には、4万4,985人が入場した。しかし、スタジアムの各所に空席が見られた。
収容人数約4万6,000人の会場は数字上ではほぼ満員だったものの、テレビ中継では多くの座席が空いているように映り、議論が広がった。
一方、メキシコ対南アフリカの開幕戦が行われたメキシコ市のアステカ・スタジアムには8万人以上が詰めかけ、対照的な光景となった。サッカー人気の高いグアダラハラでも空席が目立ったことで、FIFAのチケット販売方針に対する批判が再燃している。
ファン団体は、過度に高い価格設定が原因だと指摘する。欧州のサッカーファン団体フットボール・サポーターズ・ヨーロッパ(FSE)は、今大会のチケット価格が2022年カタール大会と比べて最大で約5倍に上昇したと主張し、「一般のファンをスタジアムの外へ追いやっている」と批判した。
FIFAは今大会で、需要に応じて価格が変動する「ダイナミックプライシング」を導入している。一部の人気試合や決勝戦ではチケット価格が数千ドルに達し、米国政界からも値上がりが過度だとの指摘が出ている。
これに対し、FIFAは問題はないとの立場を示している。ジャンニ・インファンティーノFIFA会長は「チケット価格は、ほかの主要な国際スポーツイベントと同程度だ。需要は予想の10倍以上に上る」と強調した。FIFAによると、これまでに600万枚以上のチケットが販売されている。
ただ、スタジアムの外でも懸念が広がっている。米ニュージャージー州では、ワールドカップ特需を見込んだホテルが宿泊料金を数倍に引き上げたものの、予約率は期待を下回っているという。航空券、宿泊費、チケット価格がそろって上昇し、観戦するファンの負担が重くなったとの分析もある。
今大会は史上初めて48カ国が参加し、過去最大規模で開催されている。一方、興行を成功させるには、記録的なチケット販売枚数だけでなく、実際に観客席を埋めるファンの存在が重要だとの指摘も出ている。空席を巡る議論が続けば、FIFAの商業化路線に対する批判がさらに強まるとみられる。














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