
ロシアのモスクワ製油所を集中攻撃し、燃料危機を引き起こしたウクライナが、今度は代表的な半導体工場を攻撃した。22日(現地時間)、ウクライナメディアのディフェンス・エクスプレスなど現地メディアは、ウクライナ空軍がこの日の昼、ロシアのヴォロネジ州にある VZPPの半導体工場を巡航ミサイルで攻撃したと報じた。実際、この日の午前11時40分頃、ヴォロネジ州はミサイル脅威警報を発令した。その20分後、この工場にはミサイルが連続して落下した。
この攻撃により工場の主要生産棟が破壊され、工場全体に火の手が広がり巨大な黒い煙が立ち上った。特に半導体製造工程が微細な塵や振動、温度変化に敏感である特性を考えると、工場全体が致命的な被害を受けたと推測される。報道によれば、VZPPはロシアの主要な半導体素子、マイクロチップ、電力モジュールの製造業者であり、すでに複数の西側諸国の制裁対象リストに載っているという。
ウクライナ軍がこの工場を攻撃した理由は、ミサイルなどロシアの武器に核心部品を供給しているからだ。代表的なものとして、この工場では、Kh-101およびKh-55巡航ミサイルの誘導装置に使われるトランジスタアレイをはじめ、弾道ミサイル「イスカンデル」に使用される重要部品の半導体マトリックス、さらに防空システム「パンツィリ」の照準・光学装置に必要なチップなどが生産されている。ロシアはこれまで西側の最新半導体を密輸して武器を製造してきたが、一部の核心部品はVZPPで生産して調達してきた。

特にウクライナが今回どのミサイルで国境から約180㎞離れたこの工場を攻撃したのかも注目される。まず巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」が使用された可能性が高いと見られている。英国とフランスが共同開発したストーム・シャドウは通常航空機から発射され、射程はバージョンによって250~560㎞に達する。
ストーム・シャドウは発射されると敵のレーダー探知を避けるため、できるだけ低い高度に降下し、赤外線探知機で目標物を探し出して攻撃する。この戦争でストーム・シャドウは特有の性能を発揮し、顕著な戦果を上げている。
しかし親ロシアのTelegramチャンネルはこの攻撃に米国が供給した「AGM-188・ラスティ・ダガー(Rusty Dagger)」が使用されたと主張した。AGM-188はウクライナに大量の長距離精密打撃能力を安価かつ迅速に提供するために開発された最新型の低コスト巡航ミサイルで、もし事実であれば実戦で使用された最初の事例になる。

一方、モスクワは今月だけで最低3回攻撃を受け、防空網に深刻な欠陥を露呈した。ウクライナは16日と18日に連続してモスクワ・カポトニャ地域の最大製油施設をドローン(無人機)で長距離空襲し大きな被害を与えた。この施設はモスクワ燃料市場の約35%、モスクワおよび周辺地域で消費されるガソリンの相当部分を供給することで知られている。
特にこれによりロシア各地で燃料不足現象が広がっている。20日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はロシアの一部地域では燃料販売の制限措置が施行され、ガソリン価格が急騰する一方、ガソリンスタンドの前に長い車列が並ぶなど混乱が発生する兆しを見せていると報じた。さらに22日にもウクライナは再びモスクワを含むロシア全域に140機以上の大規模ドローン攻撃を敢行した。














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