トルコの「ヒジャーズ鉄道」が中東を揺らす…イスラエルが米国に阻止を要請

米・イラン間の戦争後、イスラエルは再び米国に支援を要請した。トルコが推進する、サウジアラビアからホルムズ海峡へと至る大規模鉄道プロジェクトの阻止を求めたもので、スンニ派イスラム諸国が鉄道網を通じて同盟関係を強化すれば、イスラエルに経済的打撃を与え得るとの判断が背景にある。
5日(現地時間)、アラブ系メディアのライ・アル・ユームによると、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる右派連立政権の関係者は、トルコの「ヒジャーズ鉄道プロジェクト」の推進を阻止するため、トランプ米政権への働きかけを開始した。
トルコは、現代版「ヒジャーズ鉄道」の建設を計画している。欧州連合(EU)加盟国ブルガリアとの国境地帯からイスタンブール、シリアのダマスカス、ヨルダンのアンマン、サウジアラビアの聖地メディナやメッカを経由し、ホルムズ海峡入口に位置するオマーンのソハールまでを結ぶ構想だ。
4月にはトルコ、シリア、ヨルダンの3か国の交通相がヨルダンの旧ヒジャーズ鉄道駅を訪れ、復元事業について協議した。さらに今月初めには、トルコとサウジアラビアが鉄道関連の覚書(MOU)を締結している。
イスラエル側は、このプロジェクトが米国の同盟国であるインドおよびイスラエルに経済的損失をもたらすと主張している。ヒジャーズ鉄道が経由するスンニ派諸国が強固な連携を形成すれば、イスラエルのハイファ港の戦略的価値が低下し、米国がインドやアラブ首長国連邦(UAE)と進める「インド・中東・欧州経済回廊」(IMEC)構想にも悪影響を及ぼす可能性があると指摘した。
先週、米共和党議員の事務所には、こうした内容を含むイスラエル側からの電子メールがおよそ11件寄せられていたという。ライ・アル・ユームはこれらのメールについて、「トルコとサウジアラビアの動きがドナルド・トランプ米大統領が繰り返し強調してきた『アブラハム合意』を脅かす、極めて敵対的なものだ」と伝えた。
トルコとイスラエルの関係は、2023年10月に始まったガザ地区での戦闘を機に急速に悪化した。トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は「パレスチナの大義」を擁護する姿勢を鮮明にし、ネタニヤフ首相と激しい非難の応酬を繰り広げてきた。
一方、ヒジャーズ鉄道は、トルコの前身であるオスマン帝国が1900年代初頭に建設した交通網だ。当初構想されていたイスタンブールからメッカまでを結ぶ路線は実現しなかったものの、ダマスカスからメディナまでの区間(約1,300キロ)は完成し、一時運行されていた。













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